プレバトの俳句がなかなか面白い。
先日の番組、鯉のぼりの俳句で、希望に満ち溢れる快晴のつもりで「蒼い空」と書いた人がいて、夏井先生に「蒼は草冠に倉で、倉に苅り入れた生気のない草の色である」と言われていた。
辞書で調べてもその通りで、生気のない、古びた、などの意味だ。蒼古は「古色を帯びて、さびた趣きのあること。」である。
顔面蒼白の蒼白は「あおじろいこと。顔色などのあおざめて血色のわるいこと。」である。
鬱蒼とした森、なども明るいアオでは決してない。
では、蒼穹、に対してどのような印象を持っているだろうか。広辞苑では「あおぞら。おおぞら。蒼天。」である。
さて、蒼穹には「あおぞら」のと書かれているが、青空ではなく、蒼空なのではなかろうか。穹はドーム状のも。丸天井、ソラである。そして、あまりなじみがないが「青穹」という言葉もある。青穹と蒼穹には差があったと考えられる。そして、蒼が本来の生気のないアオであるとするならば、蒼穹はずばり「曇り空」ではなかろうか。
蒼白、鬱蒼、蒼古、蒼穹と並べると、曇り感が現れないだろうか。
わたしはずばりこんな感じの空だと思う。