里芋料理は大変、というのは嘘である。基本煮物は楽な料理だ。
この時期の里芋は劇的に美味い。しかも安い。食わなきゃ損である。
塩を振って食うだけでもいいが、わたしが特に好きなのがあんかけである。
まずは洗う。適当に泥を落とす程度でいい。ここで皮を剥いてしまうのもありだ。ただ、ちょっと面倒。
泥を落としただけ。皮付きで20分茹でてから剥くと、より簡単にむける。
20分茹でて皮を剥いて、今日はゴボウを加えてみた。
これは20cm鍋である。この程度の芋には、挽肉100g程度。調味料は、酒、みりん、醤油、砂糖、大さじ1程度。この日は気分的にしょっぱいのが食べたかったので砂糖は少な目にした。
あと、白だしとか、鰹だしの元、とかを少し加える。水は芋が浸る程度。今回は300ccだった。もちろん、普通は計ってはいけない。芋が浸ればいいのである。
落としぶたはアルミホイルで作る。
鍋にアルミホイルを押しつけて、付いた跡を鋏で切ると、だいたい鍋の大きさの丸いアルミ箔が出来る。
そのアルミ箔を三回たたんで、8分の1のケーキみたくする。そして、先端と脇を数カ所鋏で切ると落としぶたのできあがりである。
挽肉をほぐしながら火力全力で沸騰させる。沸騰したら落としぶたを載せて、さらに蓋を閉めて、弱火で30分くらい煮る。
蓋をしないで煮ると水分が飛びすぎるので注意。
↑ 30分煮たもの。これに水溶き片栗を加える。片栗粉は大さじ1弱。水は大さじ2だ。1:2のあんばいが一番いい。わたし的には。
↑ちょっと使ってしまっている。
水溶き片栗は火を止めてから入れる。何回かに分けて入れて、その都度よくかき混ぜる。いい塩梅にとろみが付いたら、強火で水分を少し蒸発させると水っぽくならない。
むちゃくちゃ柔らかくなる。ゴボウも絶品なり。今回は豚肉だったが鳥も美味い。たぶん牛も美味いと思う。