TEDで英語の勉強をしているので、せっかくなので備忘録。
なぜ神は津波を創ったか。イギリスの牧師が講演。
ここで出てくる津波は東北の津波ではない。スマトラの津波である。スマトラ沖地震では20万人以上死んでいる。なぜ神は災害を起こすのか。わたしも常々興味深く感じている命題だ。この命題をもっとも分かりやすく変換すれば、「運命は存在するのか」ということになる。
なぜ神はこんな酷い災害を起こしたのか? 神の意志で起こしたのなら、そんな神はいらない。では、神は災害を止めることが出来ないほど無力なのか? すると、全知全能の神のイメージから離れてしまう。これも変換すると、神は人の努力をスポイルすることが出来るのか、それとも、神は存在しないのか。
牧師さんの結論は「I don't know」である。
身も蓋もない結論だ。
しかし、その途中の議論は面白い。神を信じるというのは、ドクトリンを信じるというものではない、という。もっと宇宙的な慈愛を信じることこそ、キリスト者には相応しいという。そして、神の存在について「わからない」ということが最も深遠な宗教的発言だという。
つまり、わからない、のである。
わからないが面白い。