巷にはビールが溢れている。とくに、コンビニブームなのか、コンビニ限定と称し、行くたびに新しいビールが並んでいる。おそらく、目新しさを狙う商法なのだろうが、さすがに飽きてきた。装丁ばかり凝っていて、味に感動がない。ネタがないのだろう、妙な味がするものばかりである。
あと、アルコール度数を無駄に高めてお得感を醸成したいのか、「無駄にアルコール度数が高い」以外の表現ができないビールも増えている。さらに、無駄に炭酸がきつい。
ドイツビールとかでは8%とかあるが、あのコクの欠片もない。そもそも、キンキンに冷やしてこれでもかと炭酸ガスを注入して美味いビールが出来るわけがないのである。
ドイツビールは瓶のまま飲むが、日本の缶ビールはコップにあけて飲む。缶のままでは炭酸がきつすぎる。コーラもしかり。家で飲むときはコップにあける。日本人はシャンパンを飲む習慣などがないので、炭酸のなんたるかを理解できないのではなかろうか。
ロゼや白ワインに入っている口内を包み込むような炭酸。おそらく、知らぬ人が飲めば、気の抜けた飲み物、程度にしか感じないかも知れない。