人は美味い珈琲を飲むべきである。美味しい珈琲を飲んだことがない人は不幸である。なぜなら、それは人生における喜びの一つだからである。簡単な真理だ。
ショッピングモールや駅に入っているちょっとお洒落なチェーンカフェの珈琲が美味いと錯覚している人も同様に不幸だ。ああいう類の店の本質は友人とおしゃべりを楽しむためのものであり、珈琲はその薬味に過ぎない。
世界中の喫茶店に行ったことがあるわけではないので、断言することは出来ないが、世の中のほとんどの珈琲専門店と名告る喫茶店も美味い珈琲を出す店は少ない。所詮、その店の珈琲は店主の好みであり、余程店主と嗜好が合わない限りどこかしらに不満が残る。
引き替え、自分でいれる珈琲は妥協をする必要がない。さらに、いま、この瞬間に、この濃さの、この温度の珈琲が飲みたいという贅沢な要求を叶えることが出来る唯一の手段でもある。
そのために、コーヒーミルとネルに投資することは、驚くほど安価であることがわかるだろう。ただし、本当に美味い珈琲をいれるためには上記の器具の他に若干の経験が必要であると付け加えておく。
前にこのブログでも書いた常磐珈琲店で新発売の限定商品を買って飲んだ。その名も、紅葉ブレンド。これがめちゃくちゃ美味かったので、また落合先生文体で、珈琲を自分でいれる勧めを書いた。