文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

戦場のレビヤタン 第160回 芥川賞候補作品 感想 レビュー

 

 

f:id:yoshinori-hoshi:20190109055945j:plain


民間軍事会社の社員が、中東の石油プラントの警備につく話。

設定はかなり萌えるのであるが、ドンパチはほとんどない。

心に空虚を感じる人間が、中東の戦場に赴く、その機微を描いている。現代的なテーマ設定である。

前回レビューした町屋良平の 1R1分34秒にも言えることなのであるが、ここまで語ってしまっていいのかと首をかしげてしまう。

確かに、戦場にいることの緊張や、死と隣り合わせ生、を語るのは結構なのであるが、すこし露骨過ぎはしないだろうか。

せっかく小説という形態をとっているのであるから、その思いを物語の中に組み込まなければ、総括みたいになってしまう。小説と言うよりも、紛争地域のプラント警備の総括、みたいな感じになってしまっていないだろうか。その総括が面白ければいいのであるが、結構読むのに苦労する。

レビヤタンとはリバイアサンのことである。聖書に出てくる怪物である。この関係も今一つピンとこなかった。

ただ、この小説はひょっとすると受賞する可能性がある。テーマが現代的であるからである。小説において、とくに芥川賞において、同時代生というのは非常に重要なファクターである。今だからこそ書ける小説、書く価値がある小説、この作品は現代人の心を上手く描いていると言える。

もう残り二作を読む時間はないと思うので、わたしが読んだ四作で受賞する可能性が高い順から予想すると、

 

ニムロッド > 戦場のレビヤタン >  1R1分34秒 >  ジャップ・ン・ロール・ヒーロー

 

となるだろうか。確か来週が発表である。楽しみだ。

 

ニムロッド 上田岳弘 感想 レビュー 芥川賞候補作たち - 文学・文具・文化 趣味に死す!

 

ジャップ・ン・ロール・ヒーロー 鴻池留衣 感想 レビュー - 文学・文具・文化 趣味に死す!

 

1R1分34秒 町屋良平 感想 レビュー 第160回芥川賞候補作品 - 文学・文具・文化 趣味に死す!

 

 

文學界 2018年12月号

文學界 2018年12月号

 

 

冷凍小松菜を作ってみた。

正月に実家に帰ったら、実家が録画していたのだろうか、ためしてガッテンで小松菜が取り上げられていた。

 

野沢菜風 小松菜の漬け物 - NHK ガッテン!

 

小松菜に塩を振って凍らすと野沢菜になる、というにわかには信じがたい内容だったので小松菜を買ってやってみた。

ちなみに、野沢菜と小松菜は似ているが別物である。

f:id:yoshinori-hoshi:20190107210447j:plain

 

で、こいつを洗ってジップロックに入れる。茹でたりしない。

 

f:id:yoshinori-hoshi:20190107210719j:plain

 

こいつに塩を入れる。

塩は野沢菜の3%である。野沢菜が約200gなので、塩は6gくらいだ。

f:id:yoshinori-hoshi:20190107210801j:plain

 

 

塩を入れたところ。

f:id:yoshinori-hoshi:20190107210847j:plain

 

空気を入れて膨らませて振る。シャカシャカポテトの要領である。

f:id:yoshinori-hoshi:20190107210917j:plain

 

今度は空気を抜く。わたしはストローを使っている。

f:id:yoshinori-hoshi:20190107211059j:plain



一晩冷凍庫に閉じ込める。かちんこちんになる。冷凍庫が長野県の代わりらしい。

f:id:yoshinori-hoshi:20190108214312j:plain

 

解凍すれば食べられる。わたしは一晩冷蔵庫に入れて解凍した。

 

f:id:yoshinori-hoshi:20190109091512j:plain

 

水気を絞って器に盛りつける。塩が利きすぎていたら、ほんの少し水を通せば大丈夫。

f:id:yoshinori-hoshi:20190109094321j:plain

 

 

さて、肝心の味であるが。ずばり、美味い。野沢菜かと言われるとかなり微妙だ。野沢菜っぽいかなぁ、って感じ。野沢菜の漬け物の方がもっと固いし、味が複雑。

正直、野沢菜だと思わないで、小松菜の浅漬けと思って食った方がいいと思う。これはこれで滅茶苦茶美味い。塩だけでなく、鰹だしとか、鷹の爪とか、いろいろアレンジしたくなる。

阿呆みたいに簡単なのでお勧めだ。

 

 

タキイ種苗 こまつな 小松菜
 

 

新反動主義 ロシア問題

新反動主義

 

ピーターティール ペイパルの創業者。これからは再分配不可能。再分配の動機付けが失われる上に、統治コストは下げる傾向にある。その中で、どのように人々はハッピーになればいいのか。

方法は二つある。

一つは、仮想現実。超高性能のバーチャルリアリティ、仮想現実に生き甲斐を見出すことにより、現実のコストを下げる。

もう一つは、ドラッグ。害のないドラックにより、みんなハッピーを生理的に体験できる。

なんとも説得力のある方法だと思う。多かれ少なかれ現代もこれは行われている。上記二つによって戦争もない平和な世の中は到来するかも知れないが、「なぜ生きるのか」という原初的な問題は解決できない。この問題が解決されない限り、人間に安息はなく、故に人間に安息はない、というのがわたしの考えなのであるが。ただ、バーチャルリアリティが充実することは大賛成である。

 

ロシア問題

 

ロシアは旧ソ連領がアメリカ的になっていくのが耐えられない。

ソ連には建国の理念があった。ロシアはソ連が崩壊してなんとなく出来た。

プーチンは独裁者なので民衆の声を無視するかと言えばそんなことはなく、むしろ独裁者ほど民衆の評判を気にする。

安倍さんはこの任期中に北方領土を取り返したいので、悪い条件でも呑んでしまうのではないか。

 

その他

 

閣法の数はどこの国も同じ。議会が機能しているかどうかは、閣法をどれだけ修正できるか。この意味においては国民民主党は良くやっているのではないか。

 

認知バイアス。ニュース原稿を読ませると、男、女、子ども、の順で信用度が下がる。

 

アメリカ以外には金持ちを無条件で尊敬する文化はない。アメリカは実力次第で誰でも金持ちになれるからかも知れない。日本もアメリカの後を追っている気がする。

 

オピオイドは危険。アメリカではかなり大多数が死んでる。タイガーウッズもトヨタの捕まった女性役員もオピオイドをやっていたらしい。

 

 

VIDEO NEWS - ニュース専門ネット局 ビデオニュース・ドットコム

 

群像 2018年 12 月号 [雑誌]

群像 2018年 12 月号 [雑誌]