文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

5年後の自分へ

ラミーサファリは良いボールペンである。わたしはラミー2000を愛用している。かれこれ5年ほど使っているのではなかろうか? 愛着がより湧いてきて、最近は持ち歩きたくなくなってきている。本末転倒である。

 

さて、五年後の自分を考えるに当たり、五年前の自分を振り返ってみた。すると、恐ろしいことに、今とほとんど変わっていない。仕事も、趣味も、嗜好も、交友関係も、目立った変化はない。

 

このままでは、五年後も今と変わっていないのではないだろうか。そう考えると、ちょっと背筋が寒くなった。唯一変わっている可能性があるとすれば、それは失業してレスホーマー化していることくらいか。

 

無理矢理五年前と比べるとすれば、ダンディズムを服装にまで及ぼしたことである。わたしはこれまでも精神のダンディズムは探求してきたつもりだ。精神を探求するに当たり、あえて服装を無視してきた。

 

いまは服装を追求するために髪型を無視している。料理と同じで、一遍に複数の変化を加えると、なにがよくてなにが悪いかわからない。服装と髪型、同時に代えると、服装がよかったのか、はたまた、髪型が寄与したか、わからなくなる。

 

もし今後、服装のダンディズムの目処が付いたならば、5年後のわたしの髪型はいまと違うものになっているかも知れない。

 

最後に、この五年間でわたしに最も影響を与えた一冊を紹介したい。

 

[新版]男の服装術 スーツの着こなしから靴の手入れまで
 

 

 

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/hatenablog-5th-anniversary

映画 鑑定士と顔のない依頼人を観た

 

60歳童貞の超有名鑑定士が若い女性に嵌められる話だ。

ジェフリー・ラッシュははまり役だ。この人の着こなしはクラシックでありスーツやネクタイの美しさを惜しみなく表現している。英国王のスピーチの時も感心したのを覚えている。

ちょっと依頼人の家の由来を調べれば、すぐに詐欺が発覚するので、あり得ないお伽噺に過ぎない本作であるが、お伽噺ゆえに明確な教訓を感じた。この鑑定士に限らず、恋をすると目の前の真実が分からなくなるということだ。大体、真実の愛とはなんぞや?

本作の面白いところは、美術品の真贋と愛の真贋をかけているところである。そして、本物とは何か、それをテーマにした作品であるとも言える。

鑑定士と女は、どこまでが真実で、どこからが偽りだったのだろうか? それとも、その境目などは存在しないのだろうか。鑑定士がロンドンから帰ってきて、隠し部屋の絵画が持ち去られているのを発見するまでは、愛は真実であったはずだ。少なくとも鑑定士の中では。鑑定士がロンドンからの帰りに事故で死ねば、愛は永遠であった。

そんな小難しい話に興味はないよ、という読者も、ジェフリー・ラッシュの着こなしは一見の価値があるはずである。

 

 

 

yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp

シューツリーはきつめが良いか、緩めがよいか

わたしは靴が好きで靴についての蘊蓄も少しは持っているが、それは多分に趣味的なもので構造的なことなどについては店員の方が遙かに知識を持っている。ただ困ることは店員の言うことが180度異なる時である。

ある店員は「出来るだけきついのを入れるべきだ」と言い、実際にキツキツのツリーを売ってくれた。

別の店のある店員は「きつすぎるとツリーの割れ目が痕になることがあるのであまりきついのは入れるべきではない」と言い、ユルユルのツリーを売ってくれた。一般的にシューツリーは足の甲の部分が二つに割れていて左右に広がるように出来ている。左右に広がれば溝が出来るわけで、その溝が痕になってしまうと言うのだ。

もちろん、絶妙にちょうど良い、ビスポークの時に付いてくる特注ツリーが良いのであろうが、レディメイドの靴にはレディメイドのツリーを入れるしかない。ちょうど良いのがないのなら、きつめを入れるか、ゆるめを入れるか、わたしはゆるめ派である。

あまりにきちきちのツリーを入れていると、踵が壊れそうになるし、足の形よりもツリーの形に靴が変形しそうで嫌なのだ。

バネ式のツリーは、あらかじめバネを不可逆になるまで曲げて、反発力を調整している。あと、踵にだけテンションがかかるツリーも憂いの元だ。木を接着して踵の形を作った。これで、多少なりともテンションが分散してくれれば良いのだが。

 

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