文房四宝とはよく言ったもので、いまハマりにハマって他のことが手につかない有様である。
元々文房具は好きだった。ペンやノートはいろいろこだわりを持って集めていた。
書の世界は、その極めつけとでも言おうか。
プラレールにハマっていた小学生がNゲージに手を出してしまった。そんな感覚である。
文房四宝とは筆墨硯紙を指すと言われているが、四は単に多い数を指すとも言われている。筆墨硯紙の他にも、文鎮、筆置き、墨床、水滴、筆立て、さらに篆刻関係のもろもろと表装関係のもろもろなどもあり、数限りない。
とくに、硯の世界はやばい。着物と同じで、硯や墨は大量に中古品が出回っている。そもそも、墨は古いものの方がよく、硯は石なので古いから駄目ということはない。むしろ、古いものの方が趣があって魅力的だ。
そんな魅力的な品々が小遣い程度でつぎつぎ手に入ってしまう。気がつくと結構な額を使ってしまっている。
とくに、硯は危険である。
つづく