太平記、全六冊、読み終わった。
今回なにより学んだことは、夜酒を飲まないだけで読書がものすごくはかどるということである。
結局太平記6冊を読み終わるまでに一月くらいかかってしまったわけだが、得るものは大きかった。
この調子で禁酒読書を続けていきたいと思う。
太平記で一番感じたことを一つ述べると、続日本記にある、
人足衣食共知礼節、身苦貧窮競爲姦詐。
である。衣食足りて礼節を知る、貧しくなると姦詐=悪事を行うというやつだ。
前半の鎌倉幕府滅亡くらいまでは、忠義の士というのが結構出てくるのであるが、後半は裏切りの連続である。そのことは太平記のなかでも嘆かれている。
40年近く乱世がつづくと、人はなにを信じて良いのか分からなくなるらしい。下克上ということばも、この時代に流行ったとか。
さてさて、次なる禁酒読書はなににするべきや。