サルとトラ―ラオス・モン族の民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅2)
- 作者: ヤンサン,ヤンロン,ドゥアリー,ヤンイエン,Yang Xang,Yang Long,Doua Lee,Yang Ying,やすいきよこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2005/09/10
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
絵本である。子どもには不評は絵本であるが、わたしには面白かった。猿が虎を騙して虚仮にする話である。
猿は虎に「太鼓を叩きませんか?」と言って誘い出す。蜂の巣を指して、「あれが太鼓」という。虎は蜂の巣を叩いて刺される。
その猿を食い殺してやろうとすると、「ぼくは太鼓の猿じゃない。タケノコの猿だ」といって、「タケノコを食べませんか?」
これの繰り返しである。
つまり、この民話の教訓は、相手の言うことは疑え、ということである。虎は驚くべきバカッぷりで猿に騙されまくる。そして、騙されないためには智恵が必要だと言うことである。
単純な話であるが、含蓄のある絵本である。