文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

百年の散歩 多和田葉子 を読んだ。感想 レビュー

 

百年の散歩

百年の散歩

 

 

ベルリンの通りには色々な名前が付けられている。

カント通り、マルクス通り、ルター通り、

10の短編が収められている。書き下ろしではなく、2014年から2016年までの間、新潮で連載されていたもの。

 

カント、マルクス、ルターぐらいまでは有名なのだが、最後の方の、トゥホルスキー通りとかマヤコフスキーリングとか、ネタがつきたかマイナーな通りが出てくる。しかし、ネタを絞り出して、文章を磨いて書いているせいだろうか、それとも、このテイストに舌が慣れたか、この短編集、最後の方に行けば行くほど味わい深くなる。

 

わたしのイメージの中でマヤコフスキーは50、60歳くらいのおっさんのイメージだったが、ググってみたら37歳で死んでいた。

 

この小説、ネタバレはあり得ない。なぜなら、ネタはないからである。強いて言えば、この小説全てがネタである。

 

フィジーの小人、とか、さよならギャングたち、とか、abさんご、ほど支離滅裂ではないが、かなり夢小説に近い構造である。

 

わたしが思ったのは、ミュージカル映画のような感覚だ。ミュージカル映画は、物語の中に歌が入る。この小説は、小説の中に「詩」が紛れ込んでいるような、そんな感覚である。

 

犬婿入り、とか、献灯使などのストーリーがわりかし明快なものというより、

旅する裸の目とか、そっち系に近いような気がする。

 

多和田葉子は万人にお勧めするのは難しいが、以下の一節が気に入れば買っていいかもしれない。原稿用紙にあと二行あればオチまで書けたのに。

ブングボックス、初恋、で筆記。

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久しぶりに初恋を入れた。 - 文学・文具・文化 趣味に死す!

 

犬婿入り (講談社文庫)

犬婿入り (講談社文庫)

 

 

 

献灯使 (講談社文庫)

献灯使 (講談社文庫)

 

 

 

旅をする裸の眼 (講談社文庫)

旅をする裸の眼 (講談社文庫)

 

 





 

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久しぶりに初恋を入れた。

ブングボックスオリジナルインクの初恋。

 

今はなき、ペンマンサファイアをイメージして作られている。

 

オリジナルボトルインク Ink tells more 【初恋】(オリジナルボトルインク Ink tells more 【初恋】)/万年筆とオリジナルインクのお店 ブングボックス

 

先ほどホームページをみたら、ボトルの形がかわり、30mlで3,500円と随分高騰していた。

 

インクをオブジェのように使うならともかく、実用として使う場合、ちょっともったいなくて使えない値段だ。最近のインクは段々実用性から離れている気がする。そりゃ、色々な色を作れば売れるだろうが、使える色というのは限られている。

 

その点、初恋は充分に実用的な色だと思う。

 

わたしが買ったときは、セーラーの一般的な瓶で、値段も一般的だった気がした。

ちゃんと50ml入っている。

 

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ただ、しばらく使わないで蓋を開けると、凝固したインクがポロポロと落ちてくる。ちょっと心配だ。

 

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ペリカンM800に吸わせた。見事にニブが青に染まる。

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多和田葉子 百年の散歩より

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美しい青だ。ブルーブラックとも違うし、一般的なブルーインクとも違う。この色、ありそうでない色である。

 

 

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ちょっとパーカーのBBが薄いが、BBとはまた違う方向性だとわかるのではないだろうか。

 

初恋、本当に面白い色のインクだと思う。

 

 

ペリカン 万年筆 F 細字 緑縞 スーベレーン M800 正規輸入品

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今週のお題「○○の秋」

今週のお題「○○の秋」

 

べつに食欲も湧かないし、創作欲も普段通りである。馬も飼っていないのでメタボかどうかわからない。

 

やはり、わたしにとって、いや、日本人にとって今秋は「買い物の秋」になるのではないか。

 

わたしはかねてより椅子を買いたいと言っていたが、例えばカリモク60なども、ポイント還元店になっている。買うなら増税後だ。

 

あと、普通に車も欲しいし、ギターも欲しい。

 

ギター屋はポイント還元店になっているところ、なっていないところがあるので要注意である。

 

しかし、ポイント還元店を探すアプリなどを作って、政府も税金の無駄遣いをしている。税金が増えた方が国の財政は安定するが、この増税はなにか新しいことをするというよりも、いままでの足りない財源を補完する意味合いが強いから、恩恵を受ける人はほとんどいない。幼児保育無償化くらいか?

 

社会保障の充実というよりも、社会保障の維持という意味合いが強いのではないだろうか。

 

今後社会保障はますます必要になる。馬鹿高い医療費、介護、消費税が10%などでは到底維持できまい。

 

社会保障が維持されても、今までより余分に税金を払うのだから、われわれの生活は貧しくなる。

 

やはり、健康革命が必要なのだ。余程のことがない限り医者には行かない。薬は飲まない。

 

いや、健康になる必要もないのである。医者嫌いになればいいのである。

 

おそらく、わたしみたいな人間しかいなかったら、医者は100分の1以下になり、医療費も100分の1以下になるはずだ。

 

それにしても、保険料。馬鹿高すぎる。消費税の2%なんて保険料に比べたらたかが知れている。屁みたいなものである。

 

そんな馬鹿高い保険料でも医療費はまかないきれず、半分は税や国債から繰り入れている。終わっている終わっていると思っていたが、もうこの国は終わっているのである。

 

まずは、健康革命。

 

 ↓こういうことをちゃんと学校で教えるべきである。

病院ビジネスの闇~過剰医療、不正請求、生活保護制度の悪用 (宝島社新書)

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 ちなみにエタヒニン発言で屠られた長谷川豊は医療ビジネス問題を暴こうとしていた。大いに期待していたのであるが無念。人工透析死ね、も医療ビジネスに関連づけられた発言である。

 

医療ビジネスの闇

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