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小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

「生産性」のないLGBTに税金は投入すべきではないか

yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp

 

昨日の杉田水脈議員の問題にひきつけて、「生産性」のないLGBTに税金を投入すべきではないかどうか考えてみたい。

 

国家には夜警国家だとか福祉国家だとかリベラリズムとかリバタリアンだとか、いろいろとらえ方があるが、大別すれば積極的は消極的かの違いだ。

 

消極的な国家は必要悪で、警察権などは共同管理にするが、できる限り個人の生活に国家は関与するな、という発想。だから、医療保険なんかとんでもない。なんでオレがどこのどいつかわからんやつの医療費を払わなければならないんだ、という話になる。この立場に立てばLGBTどころか、赤の他人カップルの不妊治療費をなんで税金で払うんだということになる。

 

積極的な国家は「おれたち国民、国民は仲間、おれたちの国を力合わせてすげー国にしよう」という発想。つまり、税金の投入は富国強兵のためで、投資よりもリターンが多いものにこそ税金を投入すべし、という発想。杉田議員はおそらく、この発想でLGBTに税金を投入してもリターンがないので無駄だと考えたのだろう。

 

ただし、ここからが複雑で、リターンとはなにか、という問題になる。税金は「マネー」なので計れるが、リターンは様々なものになる。例えば価値、幸福、安全、文化、こういったものはマネーとは同じ天秤にかけられないのである。

 

だからリベラル派などは、リベラル的政策を擁護するために、高福祉国家は国民の一体感が上がりその結果生産性や工業性が高まり一人当たりGDPが上昇する。などと無理矢理マネーの土俵に乗せるが、「ならGDPが下がればリベラル的施策は駄目」ということになりかねない。

 

自由、平等、差別のない社会、国境なき自由経済、これらは人類の憧れであった。その憧れに近づくことによって、国家や政治家は尊敬という名誉を受けていた。だが、本当にそれらの価値は価値あることなの? という疑問が多くの国家に生まれているのが昨今である。

 

わたしは国民国家は解体の流れにあるのだと思う。ポスト国民国家がどのような共同体になるのかはわからないが、もはや、同じ域内に住んでいるだけで仲間だ、というのは100年のスパンで考えればあり得ないだろう。日本はまだ想像しにくいが、日本にすら沖縄問題がある。沖縄独立だって選択し次第では十分にあり得る。

 

LGBT支援もなにを支援しているのかわからない程度なら問題は起きないが、同じ国民であるという認識が薄れた中で、高額の税金が投入されるLGBT施策などが行われれば、ヘイトの対象になりかねない。例えば在日特権に対する問題のように。杉田議員は価値観の多様性が国民国家の解体に繋がるのを嫌がっているのだろう。

 

ここからは試論であるが、国民国家が解体しているからこそ、多様な価値観が噴出しているとは考えられないだろうか。つまり、戦争をすることもなく、自国内で経済を回すでもなく、金持ちや企業がタックスヘイブンに逃げるような世の中で、どうやって国民国家を意識すればいいのか、だれがわかるだろうか。天皇の退位問題もその一つで、我々は本来、人間が変えることができないとされていた一つの神聖なるものを、人間の手で変えてしまった。これは国体護持に反することではなかろうか。

 

 

新潮45 2018年08月号

新潮45 2018年08月号

 

 

杉田水脈議員の「生産性がない」論文に関する感想。

Skeltia_vergber on the Web : 杉田水脈著『「LGBT」支援の度が過ぎる』を全文書き起こす(転載歓迎)

 

杉田さんは全文を読めば趣旨が違うことがわかる、という。全文を読んだ感想を言わせてもらうと、論文の主旨は、生産性云々、の話ではないが、書かなくてもいいことを書いたという感じ。この生産性の段落がなくても、この論文は微塵も趣旨がかわらない。むしろ、趣旨が明らかになる。

 

本人は、ゲイとかレズとかには生産性がないので税金の投入はすべきでない、と間違いなく信じている。だから、それを直球で書いて批判されるならともかく、話のおまけでくっつけたのが非難されたので不本意なのだろう。

 

論文の主旨は、

LGBTなどという多様性を認めてしまうと、犬と結婚させろとか、ロボットとの結婚を認めろ、とか際限がなくなる。そういう国は嫌なので、まずは、LGBTからそんな権利を公認するのはよせ。

日本は欧米と違いすでにLGBTの存在は黙認されていて、欧米的は迫害は存在しない。故に、ピーチク騒ぐのは下策。

みたいな感じだ。

正直、子供らしい純粋な論文だ。いちいち目くじらを立てるほどのことはないと思うし、こういう率直な感覚をもった議員が、後先考えずに思ったことを発表する。そのこと自体をとがめるべきではない。

 

新潮45 2018年08月号

新潮45 2018年08月号

 

 

日本酒飲み比べ 生貯蔵 冷酒 6本セット というのを買った。美味い日本酒とは

こんな感じで入ってくる。

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結論からいうと、大失敗であった。よくまぁ、ここまで不味い物を集められたなと感心する。しかし、飲み比べられたのでよしとしよう。
あと、不味いというのはわたしの主観的な感想なので、中には美味いという人もいるだろう。その辺は了承していただきたい。

さて、まずわたしが美味いと感じる酒はなにか、それを一つ紹介する。
菊姫山廃仕込み

 

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これは文句なく美味い。いまこれを書いている時点でよだれが出てくるほど美味い。ああ、早く飲みたい。

 

それでは6本セット、ベスト6から発表。

ベスト6位
八重壽=薄味というより、薄めたという感じ。香りも特になし。

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ベスト5位
越後桜=味はまぁまぁなのであるが、原材料に糖類と酸味料が入っている。なんとも邪道な。味は調ってはいるがコクはなし。

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ベスト4位
多聞 爽=さわやかなだけ。薄味。コクも香りもなし。

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ベスト3位
四万十川=鋭い酸味。辛口。とにかく酸っぱい。六本の中で唯一純米。

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ベスト2位
醉心=樽酒のような味。なかなか美味し。香りもする。後味もちゃんとしている。葡萄の香りがする。

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ベスト1位
朝しぼり=味も香りもしっかりしている。コクもある。甘口でわたし好み。すこし甘ったるいくらいである。

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総評。1.2.3位までは飲めるが、それ以降は料理酒だな。しかし、日本酒といっても千差万別。全然違う。よく、日本酒は苦手です、という人がいるが、きっと不味い日本酒に当たったのだろう。その辺の居酒屋で出てくる日本酒は基本的に不味い。美味い日本酒に出会わずに、日本酒が嫌いになってしまうのは不幸である。もし、日本酒に興味がある人は菊姫をぜひやってもらいたい。

 

 

菊姫 山廃純米(石川) 720ML 1本