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小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 

芥川賞・直木賞をとる! あなたも作家になれる 髙橋一清  感想 レビュー

 

 

髙橋一清氏は文藝春秋の編集者である。

 

はっきり言えることは、「作家になれる!」系の本を読んだところで、作家にはなれないということである。

 

最もくだらない作家になれる系の本は、句読点の打ち方や、起承転結の付け方、などを印したものである。それはあたかも、オリンピックを目指す水泳選手に、バタ足の仕方を説いているようなものだ。

 

だが、この本は違う。編集者の視点から、様々な作家の横顔を描いている。また、編集者という仕事がどういうものであるのか、など作家にならなければわからない、内幕のようなことが書かれている。

 

とくに面白かったのが、村田喜代子氏の「鍋の中」を黒澤明が映画化しようとする話。小説を映画化するというのはこういうことなのか、と呻らされる。

 

また、著者は下読みも多くこなしているようで、どのように作品を落とすか、ということも詳しく書かれている。

 

故に、本書は芥川賞直木賞を目指す人にとって、読んで損はない作品だと思う。

 

 

 

鍋の中 (文春文庫)

鍋の中 (文春文庫)

 

 

百册百話

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編集者魂 私の出会った芥川賞・直木賞作家たち (集英社文庫)

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近影遠影 あの日あの人

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