今回は葉書も来なかったシークレット男市。とくに買うものはなかったが何となく行ってしまった。
銀座は人通りぼちぼちって感じでしょうか。中国人や観光客がいないとやっぱり盛り上がりに欠ける。
売り場面積はちゃんとしていた。だが、がらがら。客よりはるかに店員の方が多い。
そして、激安かと思いきや、それほど安くもなかった。密にならないように、ワイシャツやタイは5Fで売っているとのこと、だが、密の「み」の字もなし。
わたしが、「今回葉書来ませんでしたよね」と聞くと、
「人を集めちゃいけないんで、ひっそりとやってるんですよ」
とのこと。でも、ネットでは出していた。ネットで出して葉書を出さないというのはどうなんだろう? 集めたいのか集めたくないのか。閑散としていてテンションだだ下がりだった。
男市はある意味祭りだから楽しいのに、こんなひっそりと客もいない男市は男市ではない。
売れ残り丸縫いが三万円で売っていたのはちょっと魅力的だった。とにかく丸縫いを試してみたいという人は14日までやっているので行ってみてもいいかもしれない。
店員さんと丸縫いの話をちょっとした。今はクラフト仕立て、アトリエ仕立て、などと名前が変わっている。
店員曰く、「丸縫いは良いですよ。前のバイヤーがいろいろ研究して、日本で作らせたものだから」
「前のバイヤーって宮崎さん?」
「そうです」
「前ってことは宮崎さん、いまはこれに関わってないってことですか?」
「はい。今は銀行の部門だったかな、やってると思いました」
なんでも、銀行にスーツを卸すのかなんなのかする部門があるらしい。詳しいことは聞けなかった。
最近宮崎さんの姿をお見かけしないと思ったら、男市には関わっていないらしい。宮崎さんのご著書を拝読して男市に行くようになった者として寂しい。