テーラードスタイルに興味がある人には面白いのではなかろうか。日本の洒落者が一冊に収まっている。有名人が多く、巻末に名前と職業が載っている。ただし、例えば松屋のバイヤーの宮崎さんは「会社員」と記されてたり、サンモトヤマの茂登山長市郎氏は会社顧問だったり、一見しただけでは分からない。
その人物の肩書きなど本書では関係ないと言うことだろう。実際関係ない。その写真に収められた人間がダンディであるかどうか、その一点がすべてなのだ。それ以外は必要ないのだ。本当は巻末の名前さえいらなかったかも知れない。
コーディネートで新しい発見をするというのもありかも知れないが、同時代を生きる日本人がダンディズムをどのように表現しているか、その直感こそが本書の醍醐味だ。
高くて売れなかったらしく、モノクロ版が安価で出た。しかし、色使いも重要な要素だと思うので、モノクロで果たしてどのくらい伝わるのだろうか。わたしは図書館で借りてきたが手元に置いときたい一冊。マーケットプレイスで安売りされたら買うつもりだ。
この企画に連動して、インタビューが撮られている。YOUTUBEに上がっている。残念な再生回数だ。これは永久保存版だと思う。多くの人が観た方がいいと思う。騙されたと思って是非観て欲しい。

JAPANESE DANDY MONOCHROME ジャパニーズダンディーモノクローム
- 作者: 河合正人,大川直人
- 出版社/メーカー: 万来舎
- 発売日: 2017/05/31
- メディア: 大型本
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