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今週のお題「もしも魔法が使えたら」

今週のお題「もしも魔法が使えたら」

 

もしも魔法が使えたら、みんなの投稿が面白い。他人の回答が楽しめるお題は良いお題である。

さて、魔法と言っても色々なレベルがあって、ホイミが使えるのとザオリクが使えるのでは全然違う。

あまりに強い魔法を持ってしまうと、生活の前提が崩れる。例えば、世界中の箪笥預金から0.01%ずつを集める魔法。なんて使えたら、誰にも気づかれずに巨万の富を得ることが出来る。大盤振る舞いして税務署が来たら、税務署職員の記憶から都合良く自分が消える魔法を使えば良い。

富、権力、名誉、不老不死、魔法で全て叶えたとしても、幸せになれる気がしないのである。では、幸せになれる魔法、を使ったとしよう。あまり今と変わらないような気がするのだ。特段不幸ではないし。小説がもう少し売れれば幸せかなぁ。小説が売れる魔法を使うか。でも、魔法を使って小説が売れてもちっとも嬉しくない。では、面白い小説を書ける能力を得る魔法を使うか。やはり、嬉しくない。人間とは不思議な生き物である。

株や先物も、買ったポジションが全部常に爆上げしていたら、こんなつまらないものはないだろう。やはり、爆下げして泣きそうになることもあるから楽しいのだ。人生はSMなのだ。だから、もし幸せになれる魔法を掛けたら、いきなり苦難が降り注いできたりしてもおかしくない。例えば癌になったり。

さて、真面目な話、体にチップを埋め込んでプチ魔法使いになってる連中はすでに存在する。ナショナルジオグラフィックの四月号はネクストヒューマンだった。ピッツバーグ大学は脳からロボットアームを制御する技術を二〇一六年に開発しているし、RFID装置は1万個も出荷されている。自分で体内に埋め込むキットも販売されている。

その他にも人工網膜を埋め込めば、外部カメラの映像を視神経から脳に送ることが出来る。所謂エンハンスメントである。360度の映像を脳で認識することも可能になるかも知れない。

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

急速に未来がやってくれば、魔法はもう魔法ではなくなるかも知れない。箒で空を飛ばなくても、一人乗りドローンがもう出来ている。テレパシーがなくても携帯電話がある。ホイミがなくても病院がある。

恐るべし、人類かな。

 

 

ナショナル ジオグラフィック日本版 2017年4月号 [雑誌]

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