文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

物価高におけるダンディズムについて

野菜や何も上がっているが、1番上がっているのは贅沢品ではなかろうか。私はダンディズムの一環で服や靴を買っている。しばらく前から年々値上がりして、最近は激しく上がっている。

 

要因は海外の物価高だ。海外ではインフレとともに定価が上がっている。今まではそれを円高でカバーしていたが、もうカバーし切れないのだろう。舶来品の靴など、10年で倍になっているのではなかろうか。そして、国民の年収は減っている。もはやダンディズムにうつつを抜かせるのは金持ちだけになってしまった。

 

ただ、これは歴史的に見れば本来の姿に戻ったとも言える。元々庶民が貴族的なアイテムを求める必要などなかったのだ。それがどういうわけか、二度の世界大戦で格差が縮まったがために買えるようになってしまった。メーカーも売れるので売っていたが、本来はもっと金持ちだけを相手にするはずなのだ。

 

寂しいがそういうことだ。無理をしてダンディズムを追求すれば、それはだたの見栄を張っているだけにすぎない。分不相応な格好をしても滑稽なだけである。すでに、コスプレダンディズムが横行している。コスプレダンディズムは真のダンディズムではない。真のダンディズムはまず内側から湧き上がらなければならない。

 

ダンディ諸君は今後見た目に頼ることができなくなる。厳しい時代となろう。だが、繰り返すが、それが本来の姿なのである。

英雄 を観た 映画倍速再生についての所感

 

 

 

私の好きな映画ベスト3に入る作品。映像も面白いし、羅生門スタイルで描かれている。観ていてわくわくする。始皇帝暗殺というスケールも大きい。なかなかこういうスタイルの映画はないのではないだろうか。

 

映像以外にも、シナリオ以外にも、観客の頭の中で映像やシナリオが膨らんでいく。おそらく、ワクワクする理由は自分の想像にワクワクしているのだろう。いつもは評判の悪い倍速再生で映画を見る私であるが、この作品は等速で観た。

 

映画関係者は、「映画を倍速で観るなどけしからん」と言う。しかし、観客が倍速でしか観る価値を見出せていないのだから、そんなことを言っても詮無いことである。本気で等速で見せたいのなら、コピーガードみたいに倍速ガードをかければいい。技術的にできるはずだ。

 

そんなことをしないのは、作る方も倍速で見られて仕方がないと思っているからではないだろうか。私は倍速だろうが、三倍速だろうが、観られるだけまだマシだと思う。視聴者が倍速で観て楽しいのであれば、大いに倍速で観るべきである。私はSPY×FAMILYもチェーンソーマンも倍速でみたが十分に楽しむことが出来た。

 

倍速禁止は、味がわからなくなるから「早食い禁止」と言っているのと同じである。本当に等速で観てもらいたいなら、視聴者が等速で観たい、と思う作品を作るしかない。

ソルト を観た

 

 

なかなか面白い痛快アクションサスペンス。

 

 

 

ネタバレ有り。

 

 

 

シナリオ的に、オロコフがわざわざ現れて~ のくだりは、ただミッションを困難にしただけ、と指摘されているとおりだと思う。

 

でも、ああやってミッションを困難にしないと、映画的には面白くない。

 

女性でもこんなに派手なアクション映画が撮れるのかと感心する。

 

もともとトムクルーズが起用されていたらしいが、交替したらしい。

 

トムがやっても面白いかも知れないが、トムのアクションは見慣れているので、この程度では物足りないかも知れない。

 

ただ、設定が非常にややこしい。最初ソルトはCIAの職員でアメリカの為に働いているのだと思っていたら、実はロシアのスパイでCIAに潜入していた。じゃ、ロシアの為に働くのかと思いきや、ロシアを裏切って世界を核戦争から救う。結局は旦那のことが好きだったらしい。

 

だったら、旦那に「本当はCIAなの」と秘密を打ち明けずに、「本当はCIAに潜入しているロシアのスパイだけど、どっちもやめるわ」と本音を伝えておけば、こんなことにならなかったのに、などと思ってしまう………………

 

が、本作はあくまでアクション映画だ。シナリオに突っ込むのは大概にして、アクションを大いに楽しもうではないか。