三島の不道徳教育講座は面白い。それを映画化するというのだから、一体どんなものだろうと興味を持った。
しかし、三島の作品とこれは全然違う。三島の作品にヒントを得て作ったくらいのものだ。
映画は一本、シナリオが通っていて、エッセイとは全然違う。
ただ、普通にコメディで面白い。
あらすじは、
ある町に中央政府で道徳の権威であるお役人が視察に来る。そのお役人のお眼鏡に適うと、1000万円の補助金がもらえると言うことで、町は歓待一色。
主人公の不道徳な男は、このお役人と顔が似ていた。不道徳男はお役人を気絶させ、そのお役人と入れ替わってしまう。
不道徳男が道徳の権威として町に降りたって……
という話。あらすじだけでも面白そうではないか。
最初と最後、三島本人も出演。一見の価値あり。