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小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

「プロミスト・ランド」を観た

 

プロミスト・ランド [DVD]

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今日は5時に起きられた。でも、ボケッとして、着替えて、コーヒーをいれて、PCの前に座ると、もう5時30分だ。時間が経つのは速い。ところで、昨日貼り付けた細口ポットは間違いで、わたしのには電気はついていない。ただのポットだ。電気の有る無しで、値段が4倍ほど違い驚いた。

 

 

HARIO (ハリオ) V60 ドリップケトル ヴォーノ コーヒードリップ 800ml VKB-120HSV

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ネタバレ注意!


さて、プロミスト・ランドである。プロミス・ランドではない。変な邦題を付けられずにほっとしている。下手をするとこんな邦題が付きかねない。


「ガス採掘業者と謎の環境保護活動家」

 

面白い作品。amazonビデオだと324円なのでTSUTAYAから借りてきた。

シェールガス採掘業者が、農村地帯を買収しようという話である。

わたしは大概の作品のネタバレを気にしないが、この作品はぜひ、ネタバレなしで観て欲しい。以下、ネタバレを含むので、観る予定の方は、作品を観てから読んで欲しい。

一番の見所は衝撃の曇天返しである。わたしは予め知っていたので、ああ、そこでバレるのか、程度にしか思わなかった。ただこの作品、実は二回曇天返しがあった。

一つ目は、マッドたちの買収を妨害する環境活動家が、実はマッドたちと同じ会社の人間であるということ。マッドたちが買収しようとすると、反対派が現れる。そして、3週間後投票で決めるということになる。環境活動家は反対派に近づいて、ガス採掘をすると環境に甚大な影響を与える、という情報を吹き込む。そして、反対派は勢いづくのであるが、実は環境活動家はマッドたちの会社の回し者で、その情報はデタラメなのだ。デタラメが暴かれ、環境活動家の信用が地に落ち、つられて反対派の信用も地に落ちる。そして、投票はガス採掘賛成派が勝つという曇天返し。

のはずだった。ここまでは実に社会派的な作品なのである。だが、なんと二つ目の曇天返しが起きる。マッドは自分の力で賛成派を勝たせようと、環境活動家に対抗していたのに、実はその環境活動家が会社の回し者だと知ってプライドをひどく傷つけられる。そして、あろう事か、「僕の会社はこんなに卑劣なんです」と発表して買収事業を自らお釈迦にしてしまうという、なんともヒューマニスティックなことをしてくれるのだ。

なので、こういう推測も成り立つ。賛成派と反対派は拮抗してた。環境活動家は会社から派遣されたスパイであるが、実は二重スパイで、マッドのプライドを傷つけ、会社の人間であるマッドの口から、会社を批難させる。そのことによってガス採掘を阻止するという。

それは深読みしすぎであろうか? でも、環境活動家が、「ルイジアナ」と口を滑らし、そのあと、「ああ、やっぱり(会話なんかしないで)車に乗り込んでおくべきだった」と弁明するあたりが、どうも二重スパイ臭いのである。

美味いコーヒーを入れる簡単な道具

 

長閑な三連休も終わりである。諸賢はいかがお過ごしだろうか。わたしは今日一日特にすることもない。障子でも貼ろうかと思っている。明日からは正月気分も失われ、普通の日々が始まる。

早起きをして、朝の静かな時間を存分に使おうと思っていたら、六時半まで寝てしまった。まぁ、それも良し。今は7時。コーヒーを飲みながらこれを書いている。美味いコーヒーのいれ方、などと高説を垂れていたわけであるが、ある簡単な発見を年末にした。

サンタがわたしに細口のヤカンをくれたのだ。

 

ハリオ V60 細口パワーケトル ヴォーノ EVKB-80HSV-15

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美味いコーヒーを入れるには技術が必要で、ドリッパーに垂らす熱湯はゆっくり細く垂らさねばならない。わたしは普通のヤカンでやっていたので、これが実に難しかった。ちょっと油断をするとドバッと出てしまう。一定の細さで垂らすのは至難の業だ。

それが、細口ヤカンを使ってみると、あら不思議、いとも簡単にちょうどいい量の湯を注ぐことができる。そうやって注いだコーヒーの美味いこと。

ぜひ、美味いコーヒーをいれられないとお悩みの方は、細口ヤカンを使ってみて欲しい。今までの苦労は一体なんだったのかと瞠目するに違いない。

「記憶探偵と鍵のかかった少女」を観た

実に野暮ったいタイトルである。原題は「Mindscape」である。このままで良かったのではないか? Mindは心。scapeは風景。原題のままのほうが余程すっきりしているし、映画の内容を反映していると思う。

最近の日本語タイトルは長い。「鑑定士と顔のない依頼人」も英題は「The Best Offer」だった。有名どころでは、「アナト雪の女王」は「フローズン」

本作のヒロインもアナなので、「アナと記憶の探偵」とかでもよかったかと。

そもそも、本作は少女に鍵などかかってないので、邦題は誤りかと。

本題である。ミステリー的な作品でぐいぐい引き込まれる。オチに問題があるというレビューがあるが、わたしはこのオチは気に入っている。無理にこじつけたような感じもなく、綺麗に収斂していると思う。

本作はただ女にだまされると言うだけでなく、記憶の中に入り込み、過去の真実を暴こうとするのだが、その記憶自体が曖昧であったり、操作されたものだったりする。もう一度観たいかといえば、一度で十分である。