先日、ある和歌の解説を読んでいたら、「これは東を読んでいるので春の歌」とあった。どういう意味かというと、当時の貴族の間で五行説は常識という。
五行とは、木 火 土 金 水、である。
これに対応する、様々な「五」種類があり、
五色 = 青(緑) 紅(赤) 黄 白 玄(黒)
五方 = 東 南 中 西 北
五時 = 春 夏 土用 秋 冬
この理屈で行くと、東が春で、南は夏、西は秋、北は冬となる。
以前、「青」とはなんぞや。という記事を書いた。
なぜ、青春か意味がよく分からなかったのであるが、実は五行説が由来だった。
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五色と五時を合わせれば、
青春、朱夏、白秋、玄冬となる。
五獣はもちろん、青龍、朱雀、麒麟、白虎、玄武。
もうおわかりのように、朱雀門は南門。玄武門は北門である。
ちなみに、五畜というのもある。
五畜=犬 羊 牛 鶏 猪
見事に、土用に牛が当たっているが、これは土用の丑の日と関係があるのかどうか。やっぱりあるのだろう。わたしの憶測であるが。