読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Yoshinori Hoshi Official blog

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログです。

ユニクロのプレミアムリネンについて

15 ダンディズム
先日触れたプレミアムリネンについて補足する。

ユニクロのプレミアムリネンはシリーズ化して欲しい商品である。重さを変えた厚手のもので、初冬まで着られるのとか。

他にも、ポケットなしとか、ナットボタンのものとか。麻と木製ボタンの相性はばっちりだ。

襟もレギュラーカラーからワイドカラーまであれば素晴らしい。

でも、一番プレミアムリネンで作ってもらいたい商品はボトムスである。オーソドックスの麻のズボン。

写真はわたしが部屋着にしているスタンドカラーのプレミアムリネン。着心地は是非着てみて体感して欲しい。ホワイトをもう一着買って、夏用のパジャマにするのも悪くないと思っている。

f:id:yoshinori-hoshi:20160529173811j:image

脱ユニクロの奨め

15 ダンディズム

自分は脱ユニクロを提唱し実行している。諸賢にも脱ユニクロを奨めるにあたり、脱ユニクロの利点を以下に述べる。

ユニクロの商品は素晴らしい。そして、オーソドックスなものが揃っているので、目をつぶって選んでもそこそこのコーディネートになる。つまり、コーディネートにつかう労力を免除されているわけである。これでは、服に対するセンスが身につかない。服のセンスを磨くなら、ユニクロは敬遠するべきなのである。

ユニクロ以外でユニクロクオリティのものを探すと、それなりの値段がする。例えば、巻き伏せ本縫いのシャツがそうである。ユニクロの倍以上の支出を覚悟しなければならない。

ユニクロ以外で見識を高め、コーディネートに気をつかっていると、いかにユニクロ商品が秀逸で安価であるかがよく理解できる。基本的にユニクロ商品に面白みはない。しかし、お洒落に奇抜性を求めるのではなく、トータルコーディネートの一部分として、一素材として、シャツやパンツを選ぶとき、ユニクロ商品は打って付けなのである。

具体的な商品を挙げるなら、プレミアムリネンのシャツである。セールだったので、一枚2000円だった。迷わず二枚買った。わたしはリネン素材が好きだ。ただ、リネンは日本ではあまりポピュラーな素材ではないのかも知れない。リネン素材のシャツやジャケットは、無駄なデザイン性を伴っている場合が多い。だから、リネンのジャケットはオーダーした。クラッシックなスタイルのリネンジャケットを得たければオーダーする以外に方法はない。

シャツもクラッシックなスタイルの麻素材はまずない。ユニクロはその希有な例外である。そして、縫製も素材も十分なのだから、買わないわけにはいかない。

ユニクロを諸賢に奨めるのも、あえて距離を作ることにより、無批判に全身ユニクロずくめに陥ることなく、ユニクロの良さを理解できるようになるからだ。それは、服の善し悪しを理解できるようになることでもある。

ユニクロは低価格路線に回帰などとの報道もある。よいものを高い値段で売ろうとしたら売れなかったからという。当たり前である。ほとんどのユニクロの客は無難なデザインと安価であることを理由にユニクロを選んでいたのだから。わたしに言わせれば、これは明確にユニクロの責任である。

ユニクロは消費者教育をするべきだったのだ。消費者とともにレベルを上げるべきだったのだ。実にもったいない。消費者のセンスを高めたり、服飾に対するリテラシーを高めるのも、服飾メーカーの重要な責務なはずである。

 

 

今週のお題「わたしの一足」

07 お題 15 ダンディズム

今週のお題「わたしの一足」

 

美術品というのは、絵画や宝石のように純粋な美術品と、例えば刀剣や楽器や建築などもそうであるが、実用を兼ねた美術品がある。

 

刀剣は現在、実用的ではなくなってしまった。自動車も実用品兼美術品と言えなくもないが、フェラーリで子どもの送り迎えをする親はいないのではないだろうか? フェラーリを持っている家はおそらく数台車を持っていて、せいぜいアウディ程度で子どもの送り迎えしているはずだ。

 

そこへ行くと、靴というのは実用品と芸術品がイコールになっている数少ないアイテムである。20万のジョンロブを買って飾るだけのバカはいない。そもそも、自分の足に合わなければならない靴というのは、美術品でありながら、他人とは価値を共有しない希有な物なのだ。

 

わたしは気に入っている靴を磨くのが好きだ。昔の武士が刀をポンポンやるのに似ている。良い靴は磨きたくなる。磨くためには履かなければならない。履いて磨く、この繰り返しが靴を育てる。購入してしばらく、きつかった靴が自分の足に馴染んでくる過程、これがまた至福なのである。

 

靴やジャケットを一生物だと思っている人は間違えている。靴やジャケットは、親から子へ譲り渡す物だ。

 

残念ながらわたしの父親は靴に感心が薄かった。父親の靴で残っている物はない。だが、ジャケットは残っていて、何枚も譲り受けている。30年前のジャケットもあり、デザインはまさにその時代の物であるが、問題なく着られるし、周囲の評価も上々である。

 

靴のデザインはジャケットより変化が緩慢である。サイズさえ合えば履けるのだ。そして、革製品全てに言えることだが、革製品というのは常に半成品で、我々は使うことにより完成品に近づけていくのだ。買ったばかりの靴より、10年大切に履いた靴の方が遙かに味があるのはその為である。育成系ゲームが好きな人は、靴を育てることを楽しめると思う。

 

以下の写真は目下育成中のお気に入りの一足である。

 

f:id:yoshinori-hoshi:20090529235610j:plain

her 世界でひとつの彼女を観た

10 映画

人工知能との恋に落ちる映画。人工知能映画なのでSFの棚にあると思いきや、ラブストーリーの棚にあった。内容も、AIが問題になるというよりも、恋という感情を問題にしている作品であった。

恋愛という人間の感情を浮き彫りにするために、マシーンという本来感情を抱かないニュートラルな存在と対比させている。

主人公に感情移入しやすい構造になっていて、感情移入して観ていたのだが、ふと気づいたとき、恋愛とは決して順風満帆であることが恋愛の目的というか、理想ではないということを思った。

主人公が色々人生や恋愛で悩む、その悩みにこそ筆舌に尽くしがたい恋愛の魅力を感じた。それは、恋愛に限らず、人生にも当てはまることだと思う。この、幸福を望みつつも、幸福であり続けることに耐えられない人間という存在は、AIやスーパーインテリジェンスとは違う存在なのだろうか。

 

her/世界でひとつの彼女 [Blu-ray]

her/世界でひとつの彼女 [Blu-ray]

 

 

AI自動販売機

08 その他雑感
f:id:yoshinori-hoshi:20160519211803j:image

最近は自動販売機にまでAIが組み込まれている。駅の自動販売機で富良野ラベンダーティーが飲みたいなと思いながら金を入れたら、あなたへのおすすめというのが突然表示された。

自動販売機の上の所にはカメラが設置されている。私はそのカメラが、私の目線を追ってオススメを決めたのだと思った。だから次には違うのに目線をずっと合わせながら金を入れてみた。しかし、今度オススメが表示されたのは特保のお茶とコーヒーだった。

それから、何度やってみても特保のお茶とコーヒーが表示される。なんだ、結局適当に表示されてるだけじゃないか。

と思っていたところへ他の客が来て自動販売機に金を入れた。どうせオススメとして特保とコーヒーが表示されるのだろうと思っていたら、全然違うのが表示された。AI自動販売機は人をちゃんと見分けているのである。その客は、結局お勧めの商品ではなくスプライトを買っていたが。

驚くべきことである。再び私がその自動販売機に金を入れると、オススメはやっぱり特保とコーヒーになった。

AI自動販売機は、私が既に富良野ラベンダーティー思っているのわかっているのである。そして赤外線かX線か知らないが、私の体の中を透視して、私にオススメを勧めているのだ。驚くと同時に、特保が必要なほど健康に難があるのかと軽いショックを受けた。

銀座の男市 2016年5月

15 ダンディズム

私のブログで最もアクセスが多いのが銀座の男市関係である。

ブログではダンディズムを取り上げているから、それは予想できる範囲ではあるのだが、実際のところ、バーゲンセールとダンディズムはあまり相性が良くはない。

 

バーゲンセールの値段は魅力的で、本来妥協すべきではないダンディズムをダマシダマシ物色するのである。

 

今回購おうと考えていたものは、夏用パジャマ、蝶ネクタイ、黒のニットタイ、そして、リネンの生成りのジャケットである。丸縫いジャケットでリネンの生成りがあれば良かったのだがない。というか、リネンの生成り自体がない。ようやく見つけたのは、メッシュ織りで伸縮性があるというもの。素直に諦めるしかなかった。

 

蝶ネクタイとパジャマは店員に聞いたが売っていなかった。黒のニットタイを見つけてレジに持っていって金を払おうとした瞬間、黒だと思っていたニットタイの色が青みがかった。慌てて店員に「それ、黒ですか?」と確認すると、店員はブラックスーツと比べ、「濃紺ですね」ということ。黒が欲しいと伝えると、何十本もネクタイが入っている段ボール箱をひっくり返してくれたが、残念なことに黒はなかった。

 

せっかく銀座の男市に来たのに、何も買わないで帰るのも癪だったので、トラウザーズを物色。サマーウールのトラウザーズはこの先必要である。おばちゃんがこれでもかと試着を薦めてくる。ピンストライプの国産が一万未満でお買い得かな、と思い試着。ヒップもちゃんと収まり悪くない。買おうとしたところ、おばちゃんがカノニコのライトグレーを薦めてくる。

 

「履くだけ履いてみて!」と試着室の中に放り込んでくる。試着するだけならただなので、カノニコを履いてみたら実に素晴らしい履き心地。比べれば歴然である。即決で買ってしまった。お値段も素晴らしく、ピンストライプのトラウザーズが二本買える金額だった。

 

「銀座の男」市 2着で29,800円+税(32,184円) |MATSUYA 松屋|

 

宮崎バイヤー本人もいらっしゃった。意外に大きかった。

以下の三冊を読んでから行くと男市を3倍楽しめる。かも知れない。

 

成功する男のファッションの秘訣60――9割の人が間違ったスーツを着ている (講談社の実用BOOK)

成功する男のファッションの秘訣60――9割の人が間違ったスーツを着ている (講談社の実用BOOK)

 

 

 

9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40 (講談社の実用BOOK)

9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40 (講談社の実用BOOK)

 

 

 

9割の人が小物選びで損をしている ビジネススーツを格上げする60のルール

9割の人が小物選びで損をしている ビジネススーツを格上げする60のルール

 

 

 

つんざく

14 言葉に関すること

同居人から、「つんざくってどういう意味?」と聞かれて、

「突き裂くの音便みたいなもんじゃね?」と答えといた。

が、つんざくは「劈く」という独立した漢字があり、間違えたこと言っちゃったかな、とちゃんと調べてみた。

 

すると、「突く(撥音便)+裂く」という説がちゃんと載っていた。

もう一つ説があり、「抓み+裂く」というのがあった。爪で摘んで裂く、という意味だ。

ちなみに、「突く」は付くや衝くと同源で、強く力を加えたもの、みたいな意味。

「摘む」は爪+む。爪でツムという意味。