さっそく日本語源広辞典で色々調べて遊んでいる。なぜ、この辞典を買ったかというと、語源に共通する部分を知りたかったからである。
例えば、「神(かみ)」の語源。神、紙、髪、上、守、などに共通した意味があるかどうか。残念ながら神と、その他の(かみ)とは別語源らしい。神は上代仮名遣いでは別語らしい。
守、上、髪、は上部を指す。
紙の語源は、漢字の「簡」と紙の現物が同時代に入ってきたらしく、簡の音が変わり(かみ)となったらしい。
自分は神も紙も上も髪もみんな同語源だと想像していたのでがっかりだ。神の中国語由来は示偏に申。申は震と同義で雷の音。「電」の下部分も「申」。古代中国人は雷に神を見だした。ギリシャのゼウスも雷を操るもの。
日本人も「神鳴り(カミナリ)」という言葉を使う。これは中国思想の「神」から来ているのか、それとも、日本人もカミナリにカミを見出したのだろうか。
日本にはもうひとつ、「稲妻(いなずま)」という言葉がある。この語源を調べると、稲が雷鳴を受けて稲穂を孕むという古代信仰に基づいているという。やはり、カミナリに超常的な力を見出していたようだ。カミナリとイナズマ、どちらが先の言葉か気になる。
↓は金文の神。右側の申はイナズマの象形文字。