日本文学100年の名作第8巻1984-1993 薄情くじら (新潮文庫)
- 作者: 池内紀,松田哲夫,川本三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/03/28
- メディア: 文庫
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ネタバレ有り
柳生家の戦いに家光が一枚噛む、いや、家光の陰謀とも言える物語である。
家光は柳生友矩を愛していたわけであるが、柳生宗矩は友矩が家光の寵童となったことに我慢ならず、友矩を殺してしまう。
これに激怒した家光が一計を案じ、宗冬と兵助の御前試合を企画。御前試合で兵助に宗冬を殺させようとした。宗冬は柳生本家だが、弱い。兵助は最強。そこで、宗冬は兵助の暗殺を試みる。
暗殺にはいろいろ強いやつとかが雇われて、兵助を追い詰めるが、兵助は玉金を失うも刺客を撃退。宗冬との御前試合では最初宗冬を殺そうとするが、腕を砕くだけで許してやる。
隆慶一郎の作品は面白い。これも純粋な娯楽小説である。ただ、あまりに娯楽に走りすぎているので、少々劇画チックになってしまっているところがもったいないかもしれない。
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