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流経大のコピー 空気を読むって、大事ですか?

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どういう選考を経て決定されたのか気になるコピー。当然単なる疑問文ではなく、反語とか修辞的疑問文と呼ばれるやつで、

「空気を読むって、大事ですか? 大事ではないよね」と言いたいのだろう。

 

しかし、反抗期の中学生でもあるまいに、

「先生、空気読むって、大事っすかぁ?」

と本気で思っているのだろうか?

空気を読むのは大事で、読み切ってあえて外すところに諧謔が生まれるし、空気に対して否を挟むにしても、それは空気を読んでいなければ出来ないこと。

完全に空気を読まずに成功している人は天才だし、完全に空気を読めないだけならバカである。

また、読み切って外すところに諧謔があるのだから、空気を完全に読んで履行すうだけなら、それはつまらない奴、に他ならない。

シチュエーションにもよるが、「おまえ、空気読めねぇな~」というのはある意味賛辞で、「あいつは空気を読むが上手いんだよ」とは嫌みだろう。

 

空気を読む、というのはその意味ですでに反語的で、空気を読むのは大事だが、空気を読んでいることを悟られては駄目という。

ある意味お洒落と似ている。お洒落も、「わたしお洒落していまっせ」とわかるようでは真のお洒落ではない。粋もやりすぎるとキザになる。

そんなところが、このコピーに違和感を感じるところだろう。大学のコピーならなおさら。市立小学校とかなら結構合うかも。

 

 

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

 

 

 

ところで、インフルエンザが全然治らない。インフルエンザは風邪のすごい奴、というのはその通りで、確かにすごい風邪だ。気持ち悪いしクラクラする。昨日も書いたが味覚が最悪。何食べてもしょっぱくて苦いだけ。白米とか、豆腐とか、元から味がしないものがいい。