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装束ゑの木 を読んだ

 

 

 

第101回の受賞作である。101回からオール讀物新人賞は歴史物限定となった。

 

受賞作はミステリーなのでネタバレしてしまうとつまらない。ネタがわからない程度に感想を書く。(果たしてそんなことが可能であるのか?)

 

舞台は明治十七年。登場人物はみんな江戸の生まれである。主人公は新聞社の記者。そこに、こっくりさんが流行り、そのこっくりさんの予言が……、という話。

 

洋紙作りのエピソードなどを絡めて物語は進み、普通に楽しめた。文学的というよりも、エンタメの振り切っている感じの作品だった。ただ、人情噺はステロタイプの感じは否めない。