文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

搭鋒 折鋒について

書道関係の本を読んでいると、搭鋒、折鋒という語句が出てくる。蔵鋒、露鋒などの言葉と一緒に出てくる。意味が今ひとつわからないのでググってみる。

 

しかし、日本のサイトでは見当たらず。中国語のサイトに当たる。中国語ではちゃんと説明されているのだが、それを日本語に訳すとえらいことになる。

 

なので、頑張って解読した。

 

搭鋒

搭とは中国語で「架けわたす」とか「つなげる」などの意味である。なので、早い話が点画を続けて書くことである。行書や草書の筆法。連綿である。起筆を前の画から繋げて書くことである。「第二、三字承上笔势」とあるので、連綿も含まれると思われる。

 

折鋒

折は中国語で「折る」のほかに「向きを変える」という意味がある。多分、逆入、逆筆のことだと思われる。そして、前の文字と繋げて書かないということか。あと、しっかり曲がる転折も折鋒の範疇のようである。

 

南宋の詩人であり書家である姜夔(きょう き)は

「一画目は折鋒が多く、二画目三画目(もしくは二文字目、三文字目)は搭鋒が多い。右端は左から画くので折鋒になることが多い」

 

朱履貞は「起筆には搭鋒、折鋒がある。剛毛筆を使う人は折鋒が多く、柔毛筆を使う人は搭鋒が多い」

 

包世臣は「搭鋒は勢い優先、折鋒は形優先」のようなことを言っている。

 

書いてみるとこんな感じだろうか? 違ったらごめんなさい。

f:id:yoshinori-hoshi:20210203111037j:plain

 

 

続・図説 書法用語詳解

続・図説 書法用語詳解