書道関係の本を読んでいると、搭鋒、折鋒という語句が出てくる。蔵鋒、露鋒などの言葉と一緒に出てくる。意味が今ひとつわからないのでググってみる。
しかし、日本のサイトでは見当たらず。中国語のサイトに当たる。中国語ではちゃんと説明されているのだが、それを日本語に訳すとえらいことになる。
なので、頑張って解読した。
搭鋒
搭とは中国語で「架けわたす」とか「つなげる」などの意味である。なので、早い話が点画を続けて書くことである。行書や草書の筆法。連綿である。起筆を前の画から繋げて書くことである。「第二、三字承上笔势」とあるので、連綿も含まれると思われる。
折鋒
折は中国語で「折る」のほかに「向きを変える」という意味がある。多分、逆入、逆筆のことだと思われる。そして、前の文字と繋げて書かないということか。あと、しっかり曲がる転折も折鋒の範疇のようである。
南宋の詩人であり書家である姜夔(きょう き)は
「一画目は折鋒が多く、二画目三画目(もしくは二文字目、三文字目)は搭鋒が多い。右端は左から画くので折鋒になることが多い」
朱履貞は「起筆には搭鋒、折鋒がある。剛毛筆を使う人は折鋒が多く、柔毛筆を使う人は搭鋒が多い」
包世臣は「搭鋒は勢い優先、折鋒は形優先」のようなことを言っている。
書いてみるとこんな感じだろうか? 違ったらごめんなさい。