ペプシとコカコーラをブラインドテストすると、多数がペプシが美味い、と答える。
だが、商品ボトルを置いて飲ませると、コカコーラの方が美味い、と答える。
人間が感じる「美味さ」とは、純粋な味覚ではなく、情報によるバイアスがかかるという実験結果である。
美味いと思ってくれば美味い、という論理と同じだ。中国で育てたウナギを、日本で加工して「国産」と銘打つのも同じである。
さて、そこで登場したベスプラコーラ。
うむ。見た目はコーラだ。
イオンが誇るプライベートブランド、トップバリューをさらに突き抜けた、ベストプライス、というブランドがある。
とにかく安い。このコーラも30円だった。
そして、ベストプライスで美味かったものを私は知らない。とにかく安い、とにかく不味いのだ。
そんな負の情報バイアスがかかったベスプラコーラ。
案の定、一口飲んでもう勘弁して下さいだった。
コーラ風味の人工甘味料といった味わい。コーラ大好き9歳児も一口飲んで、「いらない」と。
さて、このベスプラコーラはペプシのようにブラインドテストをしているのだろうか? むしろ、ペプシパラドクスの補完のためにも、ベスプラコーラのブラインドテストをしてもらいたいと思う今日この頃。