前から太平記をちまちま読んでいて、いま「越中守護自害の事」に達している。
岩波太平記は全六巻。いま二巻の中程なので、よほど朝から晩まで気合いを入れて読まなければ読み終わらない。
というわけで、今から読む。
明日からのネタも太平記しかなくなるかも。
ステイホームである。
しかし、自粛を悪としているわたしがステイホームをしたら、三島曰く「原体験と接着しない論理がね、そんなものが宙に浮いたらもうこんな大嘘はない」
と言うことになってしまう。
ということで、昨日は6時間ほど車を走らせて田舎の方をウロウロしてきた。海岸とかは意地悪く駐車場が閉鎖されていたが、みんな工夫をして車を止めて、海ではたくさんの家族が平和に遊んでいた。どこが危険なのだろうか?
あれを取り締まろうというのは実に嫌らしい発想である。
バイカーの人たちもたくさん走っていた。バイク乗りにとっては今は絶好の季節だろう。道路も空いていてなお最高である。
自然公園も人はまばら。草原に寝転がって食事をした。ウシガエルの声が響き、淡い紫の藤には蜂が群がっていた。カメラマンが数人野鳥を狙っていた。
家に帰って同居人に、「みんなすっごく楽しそうだったよ」というと、
「家でおとなしく自粛してるのがバカみたいだね」
というので、
「その通りです」
と言ってやった。
かく言うわたしも昨日一日出歩いたらもう出歩く気にもなれず、一応論理と原体験の一致も行った訳なので、明日からは模範的小市民として家に籠もるつもりだ。
緊急事態宣言も伸びるので、慌てて緊急事態宣言中の東京を見に行く必要もなくなった。連休明けくらいに東京に行ってみようかな。