一応ネタバレあり。ミステリーとかのネタではないが。
90歳の頑固おじいさんが毎日元気に頑固に暮らす。それだけ。
ただ、めちゃくちゃ評価が高いのである。
おそらく、この作品の真価は棺桶に片足突っ込んでいるか、もしくは、その状況が想定される人、老年になり、ありありと目の前に死がちらついている人でないと分からないのではなかろうか。
人間の空しさを表しているのだとしたら、非常に上手く描けている。
ラッキーはこの世のすべては無である、と説く。
まわりから、「無ならどうする?」と聞かれ、
「微笑むだけさ」
と答える。
このわけの分からない悲しさがこの映画の全てではなかろうか。