昨日の最後の一文で、長谷川豊が出れば、と唐突に書いたので意味が分からなかった人が多いと思う。
わたしは、コンビニ弁当やカップ麺を食うたびに長谷川氏を思い出すのだ。
長谷川氏は食品添加物問題を政策に入れていた数少ない候補予定者だった。
頑張って長谷川氏の食品添加物論を探したが出てこなかった。
3月1日(金)大阪講演会 3月3日(日)札幌【新作】講演会のお知らせ : 長谷川豊 公式コラム 『本気論 本音論』
↑の講演テーマというところから想像して欲しい。
簡単に言うと日本は癌大国である。それも、アメリカやヨーロッパが年々癌患者を減らしているにもかかわらず、日本は少しも減らない。(中国や発展途上国では癌患者が増えている)
研究 欧米ではどんどん減っているのに なぜ、日本人ばかりが「がん」で死ぬのか(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
ちなみに、日本の癌患者はアメリカの1.6倍である。
では、なぜ日本だけ増えるのか。日本の食品添加物が原因ではないかと考えられている。その証拠には、日本は食品添加物大国である。
さらに、健康に対する意識も低い。
日本の厚労省は、いきなり症状があらわれるような添加物はさすがに認可しないが、よく分からないものは認可してしまう。
なぜか。政治が業界と癒着しているからである。さらに、野党も組合と癒着しているからである。
諸賢もご存知のように、経団連と労働組合は車の両輪である。食品業界、小売りフード連合、さらに、医師会、医薬業界、そして政治、厚労省、マスコミ。聖徳太士が唱えた「和」の最悪な形態に他ならない。
では、悪の根源はどこにあるのか? 結局は健康に対する興味のなさ、無知と言うことになってしまう。たしかに、マスコミは食品業界から広告をもらっているので食品添加物の危険性を説くことはしない。医師も製薬会社から多額の講演料&原稿料を懐に収めているので、視線の方向は製薬会社に向かざるを得ない。
だから、長谷川氏はマスコミ批判も同時に行っていた。
ちなみに、添加物は製薬会社が作っている。
しかし、ちょっとググれば食品添加物が危ないなんてことはいちいちここに書くまでもなく、五万と溢れている情報である。結局は、色つやの良い弁当を消費者が好む故、食品添加物を多用するようになった。そして、その弁当が標準化してしまうと、その弁当を売るために食品添加物の批判は許さない、そういう循環である。
だから、消費者が食品添加物不使用のものを求めれば、食の安全というのもは本来高まるはずなのである。
ただ、宮台真司がいうように、日本では収益性と善きことがイコールにならない。収益性と善きことがトレードオフの関係になってしまう。善きことをすれば儲かる、その仕組みを作る必要がある。
「しかし、日本は長寿国ではないか」と反論がくるだろう。だが、世界の寝たきり平均が6年なのに対し、日本は男性9年、女性12年とぶっちぎりの世界トップである。
本当は戦争と同じくらい食品添加物は恐ろしいはずなのだが。目に見えないからあまり話題に上らないし、票にもならない。

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