今週のお題「おとうさん」
お父さんというと最近は元農林水産省次官の熊沢英昭容疑者(76才)を思い浮かべてしまう。うちの父親と同世代である。
わたしは引きこもりではないが、いつそうなってもおかしくない可能性は充分にあった。
次官と言えば事務方のトップである。政治家なんぞはお飾りなので、事実上のトップである。
岩崎の容疑者のような事件は誤解を怖れずに言えば、
「1億2000万人もいれば、そりゃ一人ぐらい最悪なのも出てくるよなぁ」
とため息ものであるが、国の省庁のトップが息子を殺す。しかも理由が、川崎の事件のようになるのを防ぐため、ってそりゃちょっと異常でしょう。わたしは、こっちの事件の方が遙にショックだった。
川崎の事件のようにならないようにするためならば、他にもいくらでも方法はありそうなものだ。それこそ、普通に警察に監視してもらってもいいし、微罪を着せてムショに放り込んだっていい。
カネだってコネだっていくらでもあるのだろうから、それこそプロを雇ってもよかったはずである。それがなんで自ら手を下してあっさりご用なのだ。こんな人が日本国の農林水産業務のトップを務めていたというのは恐ろしい限りである。
わたしは動機は他にあると思う。もちろん、川崎の事件のようになるのを防ぎたかったというのも一つの理由かも知れないが、それよりも大きい、どうしても自らの手で殺さなければならなかった理由が。
お題の趣旨とだいぶズレてしまったが。