主人公の父親はホラ話ばかりする。主人公はそれが嫌で父親と話すのをやめるという心の狭い人間だ。
しかし、父危篤、の知らせを受けて家に帰る。そこで、また父の作り話を聞かされるのであるが、納屋の整理などしていると父親のホラ話が一概にホラとは片付けられない証拠が出てくる。
そして、主人公は真実を求めて出かけるわけである。するとそこにはホラと真実の境目のようなものが現れる。
この作品は冒険作品ではないし、ロマンスでもない。ハートウォーミングな作品である。
映像が良い。実にファンタスティックに撮っている。だが、それは必ずしもファンタジーではない。ホラと真実、その境目、本当は、ホラと真実は地続きで境目などないのかも知れない。