京セラが「マイルド・ダンディー」なる概念を提唱し始めた。
ダンディズムを語るこのブログにとっては非常に興味深い概念である。
ダンディには派手、ギラギラ、こだわりが強い、等のイメージがあるという。
それらの要素をマイルドにしたのがマイルド・ダンディー。
京セラはそんなマイルド・ダンディーにお勧めのスマホを売り出したわけであるが、マイルド・ダンディーが概念の通りだとすればiPhoneこそマイルド・ダンディーに相応しいと思うのであるが。
以前わたしなりにダンディズムを考察してみた。
ダンディズムの定義を無謀にも試みる - 文学・文具・文化 趣味に死す!
簡単に言うと、ダンディズムとはダンディズムだけであり、なにかの為の(例えば金儲けのためとか、女にもてたいとか、格好良く見られたいとか)ダンディズムはダンディズムたり得ない。ということ。
そもそも、ダンディズムとは100%の褒め言葉ではなく、いくぶんかの揶揄が含まれている。あえて近い日本語を探すなら、歌舞伎者とか伊達男とかが近いかも知れない。
ちょっと前に「ちょい悪おやじ」という概念が提唱されてはみたものの、蓋を開けてみれば「ちょい頭悪おやじ」ばかりで、今ではほぼ蔑称である。
おそらく、マイルド・ダンディもちょい悪おやじとニアイコールだと思う。ちょい悪おやじ的な運命を辿り、ダンディまで延焼しないことを願う。
ところで、マイルド・ヤンキーはまだ生息しているのだろうか。
以下の二冊はダンディズムを理解する上で非常に役立つと思う。ダンディが単に格好いいだけではないということを視覚的に理解することが可能だ。

JAPANESE DANDY MONOCHROME ジャパニーズダンディーモノクローム
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