井上ひさし氏が「辞書をもたないで文章を書くというのは、車がないのにドライブするようなものだ」みたいなことを言っていたと思う。
それはその通りだ。でも、辞書だけでなく、文章表現辞典があるとなおのこと文章はよくなると思う。わたしが重宝しているのが、てにをは辞典とてにをは連想辞典。
だが、この二冊。見た目が同じなのだ。
どっちがどっちだかわからない。
横から見ても、
おそらく、この二冊を使っている人はなんらかの目印をそれぞれ考案していると思う。
わたしはビニールカバーの隙間に色紙を入れることにした。
これをてにをは辞典の大きさに切って挟む。
完成! これで間違えることはない。
中身もすこし紹介しよう。
例えばてにをは辞典で「幼い」を引くと、幼い、妹、教え子、弟、顔、などと幼いに続く言葉が記されている。
連想辞典だとどうかというと、幼いが含まれる例文が載っていて、幼いの回りはその類語となっている。類語辞典と文章辞典が合わさったような感じだ。
文章を書こうという人は持っていて損はない辞典である。