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テイキング・チャンス 映画感想レビュー

 

 

ぱっと見意味不明なタイトルである。

チャンスはチャンス・フィリップスという人の名前。

テイクは、持っテイク、連れテイクのテイクである。

つまり、チャンス君を連れて行く、というような意味。

 

ネタバレもなにもない作品。まさに、純文学作品である。

 

内容は、家族が大事で戦場に行く決意が出来ない士官が、戦死した兵士をその家族のもとへ送り届ける「護衛官」という任務に就く。

アメリカという国は、戦死した兵士の遺体を家族のもとに大切に送り届けるということをする。

その道中、アメリカ国民は、国のために散華した兵士に敬意を表する。兵士を送り届ける「護衛官」は戦死した兵士と同じ敬意を受けながら旅をする。

一時間ちょいの作品。実に素晴らしい作品であると思う。

 

さて、タイトルである。原題を妙な邦訳にして台無しにしてしまうことは多いが、さすがに、テイキング・チャンスのままでは、スルーされてしまうのではなかろうか。そこで、邦題を考えてみる。

「国のために死す」

「戦死者の護衛官」

「戦死者を送る旅」

アメリカ軍の文化」

「戦死者に対するアメリカ社会のあり方」

どれもパッとしない。邦題、難し。