2018-07-31 マリコ/マリキータ 池澤夏樹 感想レビュー 02 小説作品 マリコ/マリキータ (角川文庫) 作者: 池澤夏樹 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2006/05/25 メディア: 文庫 クリック: 9回 この商品を含むブログ (25件) を見る 池澤夏樹の作品。グアムで文化人類学者の青年が不思議な女性と出会う。という話である。不思議な女性、確かに不思議ではあるが、そんな化け物的な不思議さではない。異国の地で一生懸命に生きている。前向きではつらつとした女性である。 逆に、妙な原住民の調査をしている主人公の方が不思議な青年であろう。 一夏というか、夏の一瞬の、淡い恋愛小説だ。さわやかな作品で、かき氷を食べたみたいな、短編だしあっという間に終わる。 思わずグアムに行きたくなってしまう作品である。