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クチュクチュバーン 吉村萬壱

  

クチュクチュバーン (文春文庫)

クチュクチュバーン (文春文庫)

 

 

難解な文学である。

 

ネタバレ有り バレたからってどうってことない作品であるが。

 

人間が机や犬やいろいろなものと融合して、訳がわからなくなる作品。芥子粒くらい小さくなる人間もいる。

タイトル通りの作品で、クチュクチュと人間がぶっ壊れて、最後にバーンと爆発する。

さらに、集合体とかいう意味不明なものになり、それをシマウマが観察して、さらに人間ではない蜘蛛のような人間になって終わる。

こうやって書くと意味不明であるが、読んでも意味不明。クチュクチュバーンは第92回文學界新人賞受賞作品。

著者は2003年、「ハリガネムシ」で第129回芥川龍之介賞を受賞している。読んだことはないが、本作のような作品らしい。

純文学、と言われてしまうとぐうの音も出ないが、悪のりにノリまくって書いているとしか思えない。

変な作品に挑戦したい人にはお勧め。普通の小説が読みたい人は避けた方がいい。