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君と100回目の恋 を観た

 

君と100回目の恋

君と100回目の恋

 

 

ループもの、という情報以外、なにも持たずに観た。

まず驚いたのが、主人公の歌唱力である。大学の軽音サークルでライブに向けて練習するのだが、素人のそれとはかけ離れており、いきなり度肝を抜かれる。調べてみたら主人公のmiwa氏はプロの歌手でなるほどと得心がいったわけであるが、映画的には下手くその方がリアリティがあったのではなかろうか。

以下ネタバレ。

主人公のmiwaが2016年7月31日18:10に死んでしまうので、坂口が何度も過去に戻って救おうとするが救いきれない話。ぶっちゃけ、シュタインズゲートの前半と同じである。シュタインズゲート的に説明すれば、miwaの死はα世界線の収束点であるから、世界線を大きく変えてβ世界線を目指さなければいけないはずなのであるが、坂口は量子論を研究したり、美人大学院生の力を借りたりするが結局β世界線へは移行できなかった。というより、β世界線への移行の研究中に、miwaにタイムリープマシンを破壊されてしまう。

シュタインズゲートと違う点は、坂口が死ぬことにより、世界線に微妙な変化が起こり、miwaと共に過去へ戻ることが出来るようになったことだ。このことにより、miwaは坂口がmiwaを助けるために無数のタイムリープを行うことを知ってしまう。miwaは坂口が自分のために前に進めないと考えてタイムリープマシンを破壊して死を選ぶ。

ループものとして、ループを否定して終わるというのはいかがなものか、とも思うが、大学生の恋愛映画だと思って観ればいい映画である。ああいうキャンパスライフはまさに理想だ。この映画がどの年代に受けているのか気になるところだ。「君の名は。」的恋愛が受けたのは三十代半ば以降で、高校生たちにはえらく不評だ。この映画も、青春を喪失した大人たちが感じ入るものであって、実際の大学生が観たらまた違う感想を持つのかもしれない。

 

 

 

 

 

映画「君と100回目の恋」オリジナルサウンドトラック(通常盤)

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君と100回目の恋 1 (ヤングジャンプコミックス)

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