さすがに最近は立身出世が人生の目標であり、教師が促すべきこと。などという思想は薄れてきている。おそらく、立身出世は富国強兵につながる思想なので教育の場から排除された。
しかし、未だに幸せな人生は「良い大学を出て結婚して家庭を築くこと」という思想は支配的で、政治の場はリベラル、保守、問わずその方向で票集めを展開している。例えば、奨学金制度の拡充。結婚して子育て可能な収入の実現を目指す、などがそれである。
だが、わたしは某野党の施策である「格差是正や子供の貧困対策が受けない理由」で彼らが幸福を収入の多寡とイコールで考えているからだという仮説を立てた。
格差是正や子供の貧困対策が受けない理由。某野党の代表選で思ったこと。 - Yoshinori Hoshi Official blog
そして、この記事はわたしの説に根拠を与えてくれている。
「結婚すれば幸せになれる」は幻想でしかない | 幻冬舎plus | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
以下引用
調査の結果、実際には、「結婚している人」のうち「不幸を感じている人」は23%であったのに対し、「独身の人」で「不幸を感じている人」は、わずか21%しかいなかったのです。つまり、「結婚している人」の方が、「独身の人」よりも「自分は不幸だ」と感じている人が多いのです!!
結婚は、どんな人にとっても、簡単ではないということがよくわかる結果です。
独身の方はよく「結婚すれば、幸せになれる」と思い込みがちですが、決してそんなことはありません。
「結婚」すると、人生は激変します。子どもを育てる、パートナーの親の介護をする、家事をする、なにごとも自分一人では決められなくなる。自分で自由に使える時間が途端に少なくなる、自分で稼いだお金なのに、それをどう使うかを、自分で決めることができなくなる……。
「結婚はしてもしなくても後悔する」という言葉が好きであったが、なんと結婚している方が不幸を感じているとは、悲しい現実である。しかし、逆に読めば、結婚している人の77%、独身の79%は幸せということである。
故に、「良い大学を出て結婚して家庭を築くこと」などという思想は人の幸福とは関係ないということだ。