スティーブン・キングの作品。原作を読んでいないのでわからないが、原作とは相当違うらしい。名脇役のデヴィッド・モースが出ている。確かに名脇役で、演技は完璧に見えた。おそらく、完璧すぎるところが玉に瑕なのかもしれない。上手すぎて気になる、のである。
作品はデヴィッド・モースの子供時代の回想。ただそれだけ。回想の中ですごいことが起きるわけでもなく、ちょっとした超能力が使えるおじいさんが出てくるだけ。
それでも、この作品は面白い。子供の頃のことを思い出させてくれる。ああいう森で遊んだよなぁ、とか。たぶん、アメリカ人ならわたしよりももっと楽しめると思う。
超能力じいさんが悪の組織に誘拐されるわけだが、本来ならそこが気にならなくてはいけないはずなのに、この作品はじいさんが組織に誘拐されたところで終わる。そして、主人公も観客も、そのことが気にならないという不思議な作品。
大好きなじいさんが目の前で誘拐されるのだから、主人公はもっとショックを受けてもいいはずなのに、「テッド。あんたのおかげでおれは大人になれたぜ」とか呑気な回想をしている。
不思議だけど、観ていて苦にならない作品。
原作はこちら↓
- 作者: スティーヴンキング,Stephen King,白石朗
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/04
- メディア: 文庫
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