最初は時計は一万円以内と決めていたが、どうもその決まりが拡大解釈されそうである。
この20年間、わたしは腕時計をしていなかった。最近ダンディズムの一環で俄に興味が湧いてロラックスやアマゾンで激安手巻き時計を買って楽しんでいる。
まさか、機械式時計がこれほど魅力的だとは思わなかったし、ロラックスがこんなに格好いいとは思わなかった。ロラックスの機械式を買おうとすると、それはロレックスになり、あっという間に手が出なくなる。
自分で時計をしてみると、他人がしている時計が気になり、凝った時計をしている人間は、やはり他人の時計が気になっているようで、こういう社会があることを初めて知った。
人間は自分の興味があるものしか見えない、というが、時計界に足を踏み入れてしまった感じ。
上記のサイトで時計を見ていると、だんだん価格が麻痺してくる。最初は、「20万なんて高くて買えねぇよ」などと思っていたが、100万以上の時計がごろごろ出てくると、趣味の合う20万の時計がすごくお得に思えてくる。これはまずい傾向である。
1000万の時計などは逆立ちしても買えないので最初から欲しいとも思わないが、20万ぐらいなら頑張れば買えてしまうのである。そうすると、今度は30万が射程に入ってくる。そうなってくると、今度は1万2万の時計がおもちゃに見えてくる。
こういった現象は時計に限らず、万年筆でもギターでも車でもなんでも起こってくるものであるが、時計はとくに顕著だ。しかも、価値が曖昧だ。ギターとかなら、10万のギターと30万のギターだと露骨に差が出る。それとも、この差を時計に見いだせないわたしはまだまだ修行が足りないと言うことだろうか?
みごとに消費社会の罠に嵌ってしまっている。ここから抜け出すには、悟りを開くか、億万長者になるしかないのかも知れない。
↓こんな時計を机にポンと放るくらいの悟りを開くしかない。
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