昨日装丁の記事を書いて思い出したのだが、ある装丁についての本にこんなようなことが書いてあった。
「装丁は本屋に並んでいるときの瞬間的な印象と共に、蔵書として長い時を耐える飽きの来ない装である必要という、時間的に矛盾する要求を満たさねばならない」
なかなか哲学的で難しい注文である。表紙を作っていると、どうしても一瞬のインパクトにばかり気をとられてしまう。世に並んでいる本も、一瞬のインパクトは満たしているものは多いと思うが、蔵書に耐える芸術的な装丁というのはなかなか難しいと思った次第だ。
さて、あの25冊の中でどれが一番人気なのか、気になると共に、表紙を作っている身としては、どういうのが受けるのか興味深い。