(100日連続更新71日目)
頭を捻らずに、すとんとくるコピーだ。確かに、世界はだれかの仕事で出来ている。世界という漠然とした大きなものと、だれかの仕事(この場合はポスターの写真が具体的イメージを喚起させる)という身近なものを組み合わせている。
世界とはなんであるか? という問は難しく、世界の中にいる我々はその答えを見つけることが出来ないだろう。また、答えは無限にあるだろう。その中で「だれかの仕事で出来ている」というのは腑に落ちるものの一つかも知れない。
キャッチコピーは見た瞬間に「ハッ」と思わせなければならない。その意味でも「世界」という一瞬気を留めるものに、すとんと具体的な言葉を嵌めるのはキャッチーであると言える。だれかの仕事というのも、万人に当てはまることなので、ふと自分の仕事を当てはめて反芻することだろう。そして、コピーがより強く印象づけられる。
ちなみに、WANDA金の微糖のコピーは、「この輝きが男を動かす。」面白さも意外さも感じられない。比較するとジョージアのコピーがいかに強いか分かる。WANDAのコピーが弱すぎるのかも知れないが。