マイノリティ・リポートというタイトルはなかなか洒落たタイトルだ。だが、映画の内容とこのタイトルはほとんど関係がない。それが、映画を見終えて第一に思った感想なのだ。この映画は面白い。故に尚更だ。
マイノリティ・リポートのあらすじはこうだ。
未来を予知することができる三人の人間がいる。その三人が未来で起こる殺人事件を予言する。三人のイメージが殺人で一致すると、有罪ということになり、殺人が起きる前に未来で殺人をすると予言された人間は逮捕される。
ある時、未来の犯罪を防ぐ刑事が、未来で殺人を犯すと予言された。刑事はその予言が間違えていることを証明しようと孤軍奮闘する。開発者に会いに行くと、開発者は未来が実現しない少数報告があるという。しかし、その少数報告は隠されているという。刑事はその少数報告を探そうと必死になる。だが結局マイノリティ・リポート=少数報告は存在せず、話の本筋ともほとんど関係がない。映画を観ていた拍子抜けする場面だ。
では、なぜタイトルがマイノリティ・リポートになったかと考えたときに、この言葉の響きが魅力的だからではないのであろうか、と思った次第であるが、図書館で原作を読んで、単に原作に倣っただけだということがわかった。原作については次回。