文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

年齢という概念の変容 年寄りは年寄りではなく、若者は若者ではなくなる(現在の概念から見て)

よぼよぼの老人が結構な坂道をぐいぐい自転車で登っていた。パワフルな老人もいるものだなと感心しつつ、横目で眺めで車で追い抜いたら電動自転車だった。

近年のテクノロジーの発達は老人の機動力を著しく高めている。もしドラえもんのパワー手袋のようなものが発明されたら、補正された物理的パワーでは老人も青年も変わらなくなるだろう。

IT革命は若者にとって有利である、というような世論がある。しかし、IT革命はむしろ年寄りのためにあると思われる。例えば司馬遼太郎の竜馬が行くなどを見ると、あの時代の志士たちは極めて活動的である。若いが故に活動的であるのかもしれない。

テクノロジーとIT革命により活動的であることの意味が肉体的であることの意味とは異なってくるかもしれない。つまりIT革命後ならば、竜馬はあんなにいろんなところをうろちょろしなくても、土佐の自宅からネットでカチカチやっていれば事足りたのかも知れない。

そう考えると近年のIT革命と言うものは知識の面では年少者に有利で、活動面では年長者に有利である。

結論。年齢による差異をテクノロジーとIT革命は取り去ってしまうのではないだろうか。今後、年齢というものは今までとは違う意味合いを持つようになるかもしれない。