まずは話の本筋とは違うのだが、一番インパクトを受けたのは女尊男卑のすさまじさだ。
パワハラなんてレベルじゃない。男子は部員は奴隷扱い。人間扱いされていない。モノ扱いである。
10年前の価値観がどうだったかなどもう忘れてしまったが、この作品がもし書道ボーイズ!!で、女子をあのように奴隷扱いしていたら、日本のジェンダーギャップ指数はマイナスをたたき出してぶっちぎりの最下位のはずだ。
というか、受けを狙ってるのだろうが、笑えるどころかひいた。
あまり、本筋からはなれてもなので、このくらいにしておいて、話の内容はよくある「青春、力を合わせて」ものである。
書道パフォーマンスといって、巨大な紙に、みんなでアーティスティックな作品を衆人環視のなか書き上げるというもの。それを、対校試合形式にして、優勝を目指す。
寂れた町興し、というサブテーマもある。これはこれで面白い。
ただ、調べていてビックリしたのが、なんとこの作品と同時並行で、同じネタの違う作品が作られていたとのこと。その作品のタイトルもずばり「書道♡ガールズ」あとから、青い青い空に変更された。
こちらは観ていないので正確なことはわからないが、代理教員が書道部の顧問になって書道パフォーマンスをする、というところまで同じ。
さらに、青い青い空のHPには
「書道パフォーマンスをモチーフにした映画には、2010年5月に公開された『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』などがあるが、本作の方が企画自体は早く、二番煎じではない。」
と断り書きまでされている。企画自体は青い青いのほうが早かったのかもしれないが、こちらの公開は10月だったので、5ヶ月遅かった。
青い青い空 | 映画 | MOVIE Collection [ムビコレ]
この作品、プライムにならないだろうか。