わたしはもともとマスクはしない質だし、買おうと思っても買えないので、別にどうでもいいや、という感じなのだがトイレットペーパーがないのは最悪である。いつもはガラガラガラガラと豪快に出して拭いていたが、昨日からは使用制限をかけて、ほんのちょっとのペーパーで拭いている。惨めな気分だ。
今日町やショッピングセンターに行ったら、コロナの空騒ぎもようやく落ち着いてきたのか、マスクをつけている人も減ったような気がする。ただ手に入らないだけか。
ドラックストア店員の、コロナより人間が怖いは秀逸であった。
「謝ってばかりで疲れました」「コロナよりも怖いのは人間」…ドラッグストア店員の悲痛な訴え(まいどなニュース) - Yahoo!ニュース
人間極限状態になれば普段の道徳性などはかなぐり捨てるものであるがコロナごときで本性をだすのは早すぎるだろう。
しかし、こんな弱毒性ウイルスでここまで社会の疲弊をみせるということは、ウイルステロに対する脆弱性をもろに露見させた格好だ。
あと、今回の騒ぎでマスコミの醜悪さが強調されたと思う。
あれほど、政府は早急に対策を講じるべき! と騒ぎ立てておいて、安倍さんが休校要請を出したら、「社会的混乱を招いた安倍」などと扱き下ろす。いささかアンフェアではなかろうか。
さて本題。
最初の方は、女と愛し合うばかりで、阿呆らしい小説に思えたが、最後まで読むと面白い。
最初の方はひどいのだ。
「あなた、愛してるわ」
「おれも愛してる」
「あなたって最高」
「きみこそ最高」
「素敵すぎ」
「君は世界一」
みたいなやりとりを永遠とやっている。
決して反戦小説などではなく、主人公はかなり勇敢に戦った。そもそも、アメリカ人なのに、イタリア軍に入って戦争をするというところからして、戦争そのものは嫌いではないのである。負傷して、再び戦場に戻るくらいだ。
しかし、カポレットの敗走でさんざんな目に遭い、仲間が仲間を殺しているところとかに辟易して戦場を離脱。見つかれば軍法会議で銃殺になる。
ネタバレあり!
上記の愛する女と湖をつたってスイスに逃げる。
よくわからないが、金はかなり持っていて、スイスで優雅な暮らしをする。そして、負傷していたときに孕ました子どもを女は生もうとするのであるが、子どもは死産。女も出産で死んでしまうと言う、目も当てられない結末なのである。
こうやってあらすじを書くとバカっぽいが、スイスに逃げる心情や、第一次世界大戦中のイタリア人の思い、また、戦争に対する思いなど、様々な人物が語る。今となってはわからないが、この作品が発表されたのは終戦後まもなくである。そのときの人々の心をとらえたことは容易に想像できる。