タイトルからしてコメディ映画だと思って観たが、ところがどっこいである。少しもコメディではない。Amazonのジャンルもコメディーとなっているが、誤りだと思う。
ネタバレ注意
ネタと言うほどのネタではないが。
ぶっちゃけ、シリアル過ぎるというか、切実過ぎて観ていられない。コメディアンを夢見る男が、テレビに出てコメディをやるために執拗なストーキングや誘拐事件を起こす。
しかし、ここまでやる人間はいないだろうが、多くの夢を抱く人間にとってルパート・パプキンの気持ちは痛いほど分かるのではなかろうか。だからシリアスすぎるのである。
問題は、そこまで出来るかどうかである。だからこそ、この映画でそこまでやってしまったパプキンに感銘を受けるのではないだろうか。
better to be King for a Night than Schmuck for a Lifetime.
どん底で終わるより、一夜の王でありたい。
名訳である。
観るのはお勧めであるが、間違えてもわたしのようにコメディ映画だと思って観ないように。