とある革製品のHPを見ていた。ヌメ革とかイタリアンレザーとか、バッグとか財布とか革製品が盛りだくさん。
そんなレザーで溢れる革製品屋さん文章の中に、
「このデザインは革新的なもの」
みたいな文章が出てきて、わたしの脳内変換は革新的を「新しいレザー製品」と翻訳して、つじつまが合わなくて、
ああ、この革はカワではなくてカクか。と修正した。
ので、「革」を調べてみた。
元々の字義は生贄にした小動物が雨ざらしになって白骨化した状態を表現している。
この意味の字は「骼」で、これも白骨を現している。音も「カク」である。月の光のしろいのを「霸」=ハク、といい、
↓ハク
↑は「白」の意味を持っている。
で、獣の皮を鞣して内側を白くするところから「革」が借用された。
「革」の字義からは遠く離れてしまった。
さらに、革命の「革」は「改」の借用で、字義からすると無関係。ちなみに「改」は鞭で鬼を打ち払う、という意味なので、ひょっとしたら鞭が革で出来ていたのかも知れない。「改革」とは面白い言葉である。
革はもともとレザーとは縁遠かったのであるが、後世「革」を偏にもつ言葉が多く生まれて本義のようになった。靴、鞭、鞍、靷、靫、鞘、鞄。なんか物騒なものが多い。
ちなみに、日本語の「かわ」は由来が二つあり、カクが訛ったものというのと、「側」=側面という意味というのがある。