最近、太平記を読んでいれば、むしろ、知らない言葉の方が多いんじゃないの、というくらい、知らない言葉にぶち当たる。
いちいち辞書を引いていたら到底小説を読んでいる気にならないので、下に書いてある注も読んだり読まなかったり、余程意味が通じないところ意外は気にしないことにしている。
例えば、パッと今開いた頁でも「賞翫軽かりざりし」という言葉が出てくる。ショウカンと読む。翫などという漢字は見たこともない。意味は「愛してやまない」「めっちゃ気に入っている」というような意味。
次のページでは、「時すでに澆季に及んで」とある。澆季とは末世のことである。
「端厳美麗」は端正で荘厳な美しさ。
「文質三統の礼変」とか中国の古典がもとになっているものも山のように出てくる。
そんなこんなで太平記と格闘する今日この頃であるが、この太平記、ビックリするくらい面白い。知らぬ言葉もこれでもかと出てくるので、太平記を読んでいればこのお題だけで10年は書ける。
太平記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)
- 作者: 武田友宏
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